「あ、、
ヌナとのことはメンバーは知ってるよ。
俺が会いに行ってることも」
「え………?そうなの……?」
だからナムくん驚いてなかったんだ……
「因みに
ヌナがまだスタッフだった頃から
俺がヌナの事が好きで
アタックしてた事も全部知ってるよ~」
テヒョンくんは
ニコニコと明るくそう言ってるけど
私にとってはすごく恥ずかしい事で
動揺を隠せなかった。
「それがどうかしたの?」
「え……?や………昨日さ
ナムくんに電話した時に
テテと居るって言っても
全然驚かなかったから………」
「あ~そういうことね。
ちゃんと言ってから来たから大丈夫だよ」
「なんか………すごく恥ずかしい………」
私は若干涙目になってきたので
ごはんを口にどんどん入れてごまかした。
メンバーにどんな風に話してるんだろう……
知ってる人たちだからこそ
どう話されてるのか気になって
なんとなくドキドキした。
「俺もさ、気になることあるんだよね」
「え…?」
「でももうすぐここ出ないといけないし…
だから電話するよ」
「え……?あ……うん」
気になるけど
時間がないことは時計を見れば分かる。
「ごめんね。
私が質問しちゃったから……」
「ヌナ優先だからいいの」
テヒョンくんとほぼ同時に食べ終わったので
彼の食器を重ねると
いそいそとキッチンへ持っていく。
するとテヒョンくんは背後から
ドキッとすることを言ってくるから
私は危うく食器を落としそうになった。
「あ~あ、ヌナと結婚したいなぁ~」
付き合ってもいないのに
一人言のようにサラッと言ってしまう彼は
本当に変わり者だと思う。
こんなイケメンに構ってもらってるのに
付き合ってない私もきっと変わり者だけど…。
「な………何言ってるの?
そんな事……い、言ってないで
はは早くしないと……遅刻しちゃうよ?」
私はオンマかよ………
自分で自分に突っ込みを入れて
テヒョンくんからのドキドキをごまかした。