「え…!あれ…………!?」






彼は私が何を言いたいのか分かったようで
事情を説明し始めた。







「朝方にさ、目覚ましたら
ヌナがベッドに突っ伏してたから
俺がベッドに引き上げたの。
あ!!だから心配しないで。
ヌナが寝ながら歩いて来たわけじゃないから」






いや、心配はそこじゃない…
と突っ込みたくもなる。






「え、あの、テテは………?」


「え?そのまま二度寝したけど?」


「え……じゃあ一緒に寝た…の………?」


「うん、そう」






私は事後のことだけど
恥ずかしいなと思った。


 



「あ……そ、そうなんだ……。
狭くなかった?ちゃんと眠れた?」


「大丈夫。バッチし寝ました!」


「熱は…?」



  



私はテヒョンくんのおでこを触った。



どうやら熱は下がったようだった。









「ヌナのおかげでもう大丈夫だよ。
ごめんね………迷惑かけちゃって………」




彼はシュンとしてそう言った。






「いいんだよ。
どうせ私は無職だし。
それに………前に私が倒れた時……
テテが助けてくれたから………
そのお返し」




私がニコッと笑ってそう言うと




テヒョンくんは私にハグをしてきた。








その途端に私の心臓は急にドキドキしだす。










「ヌナの優しさがあれば
風邪も疲れもポーンだよ」


「ポーンって………笑
本当にお疲れみたいだけど
今日仕事大丈夫なの?」



 



昨日の様子を思い出して心配になる。








「ん?ヌナでエネルギー補給すれば
大丈夫だよ」





彼はそう言って
私を抱き締める力を強めた。









私もなんとなく
彼の背中をポンポンと優しく撫でた。