とりあえず

彼が横になれるよう
自分のベッドを整えてから
彼の元へ戻った。








「本当は運んであげたいところだけど
無理だし………。
ごめんテテ、立てる?」






彼は私の呼び掛けに応えるよう
ゆっくり起き上がった。





私は肩を貸してあげて
体の大きい彼を
なんとかベッドまで連れて行った。






彼を寝かせると
おでこに熱冷ましを貼る。






 

「まともに食べてないんじゃ………」






彼はお菓子を食べたと言っていたけど
それでは十分な栄養がとれたとは言えない。





私はキッチンに行って
冷蔵庫の中を見た。








りんごと卵を取り出して


すりおろしりんごと
卵がゆを作った。





 


その2つを持って
ベッドの所に行くと

寝ていたテヒョンくんが目を覚ました。







「起こしてごめん…。
少し食べられる?」





彼は起き上がって
目で頷いた。






彼の口に一口おかゆを運ぶと


子供のようにパクっと食べて


こんな時に無神経かもしれないけど
可愛いなぁと思ってしまった。








「ちょっと熱冷ましの替え持ってくるね」






彼におかゆの器を手渡して
リビングへ行った。






    







戻ってくると驚いたことに

彼はおかゆを全部たいらげていた。







「良かった……食べてくれた」







私がホッとして
彼の熱冷ましを交換していると







彼は


「ヌナのごはん好き」



とニコッと笑っていた。





  



彼の表情を見て
少し落ち着いたかなと安心した。








彼の頭を撫でて



「休んで」



と彼に言うと


大人しくベッドに横になった。










素直に言う事を聞いてくれる彼は
可愛くて
私は母のような気分だった。