翌日
日中は就職支援サービスの施設に行って
良さそうな仕事がないか探してみた。
今の所
正社員募集の目ぼしい所はない。
このままだと
一旦バイトをするしかないかなぁ…
そんな事を考えながら
帰り道スーパーで買い物をして
アパートへ戻った。
テヒョンくんが来るであろう夜までの間は
いつものように
ゆったりと家で過ごしていた。
夜21時頃
家のチャイムが鳴った。
覗き穴を見ると
変装したテヒョンくんが立っていた。
「どうぞ」
彼を中に入れると
ソファへ案内した。
「ごはん食べた?」
「ん~お菓子ちょっと」
「何か食べる?」
「う~ん……いいかな……」
「そっか。じゃあお茶淹れるね」
キッチンに行ってお茶の用意をする。
いつもより少し
元気がないような気がして
キッチンからテヒョンくんに目を向けると
疲れた顔をして
ソファに寄りかかっていた。
「お疲れだね」
彼にお茶を入れたマグカップを渡す。
「最近ダンスレッスンきつくて」
「そうなんだ…。フリ難しいの?」
「過去最高かも……」
「あらら……。
こんなとこ来てないで寮で休んだ方が
良いんじゃないの?」
「………ん~
どうしてもヌナに会いたかった……」
そう言ってくれるのは嬉しいけど
いつもより疲れた感じのテヒョンくんに
すごく心配になってくる。
「ねぇ…ヌナ~
なんか………この部屋暑くない…?」
「え…?
いや……むしろ少し寒いかな~なんて
思ってたんだけど……
え、もしかして………!」
彼に近寄って
彼のおでこに触ってみると
案の定熱があった。
「え………あ~もう……
テヒョンくん……無理してたでしょ。
どうしよ…………どうしよ…………
あ!ちょっとケータイ借りていい?
とりあえずナムくんに連絡しないと……」
テヒョンくんは少し虚ろな目で
「ヌナァ~
テテって呼ぶ約束は~?」
なんて呑気な事を言っている。
私は彼の言う事を無視して
彼のケータイで
ナムくんの番号をダイヤルした。