その後彼に
私の最寄り駅まで送ってもらった。









「ここまでで大丈夫です。すぐなので。
ごはん、ご馳走さまでした」







私は彼にペコリとお辞儀をした。









「また良い店見つけたら教えますね」








優しい笑顔でそう言う彼は
すごく素敵だなと思った。























彼と別れて一人になると
どうしても考え事をしてしまう。





私は道中ずっと
スンギさんの事を考えていた。












実を言うと





私も入社当時
スンギさんのことが気になっていた。








彼は当時から結構モテていたから
すぐに私は諦めていたけど………。

 








彼は
真面目だけどユーモアがある所
だけではなくて



背も高くて
顔も整っているという点も人気で




本当にモテ要素だらけだった。











特別可愛い訳ではない平々凡々な私が 


2人のモテ男に突然告白されるなんて…







どういう風の吹き回しだろうか…







所謂モテ期なのだろうか…?











私は自分自身が本当に分からなかった。









普通は嬉しい状況だけど

いざそういう状況になってしまうと

困ってしまうものなんだな……







私は贅沢過ぎる悩みに

少し気が重くなった。