「○○さんの所にテヒョンさんが行って
テヒョンさんが○○さんを
部屋の端に連れて行って
ず~っとそこに居たから驚きましたよ。
だからみんな、付き合ってるの?
みたいな話になって………」
私は
スタッフの間でそう思われていたことを
恥ずかしく思った。
これから顔を合わせる機会が
あまりないことだけが
救いだった。
「まぁ僕の勘ですけど……
テヒョンさんの方が
○○さんの事、好きって
言い寄ってるんじゃないですか?」
彼にそう言われたけど
はいそうですなんて
とてもじゃないけど言えなかった。
普通に考えて
そんなのおかしいから…………。
私みたいに
平々凡々な人のことを
テヒョンくんが好きだなんて
広まったりしたら
テヒョンくんがなんか可哀想な気がする。
「全然そんな事ないです!
ただテヒョンくんとはすごく仲良しで
お友達で~」
私は明るい感じでそう答えておいた。
「そうですか……
まぁいいや……
この後少し公園で
風に当たりませんか?
この近くに良い公園があるんですよ」
彼が素敵なお誘いをしてくれて
外で涼むのが好きな私は
すぐに誘いに乗った。
「行きます!
最近外が心地良くて
外にいるのも好きなんですよね~」
私たちはレストランを後にして
公園へと向かった。
公園のベンチに座ると
ふぅっと息を吐く。
気持ち良いなぁ…と思っていると
彼は不意に
ドキッとするような事を話し始めた。
「今日○○さんを食事に誘ったのは
この間の送別会の事が
あってのことなんです」