でも彼は
私が付き合えるような人ではない。
だって芸能人だから……。
それは置いといたとしても
私はもうこの国を出ることが
既に決まっているから
近い内に
彼と決別しなくちゃならない。
だったら
言わずに後悔するよりも
言ってしまった方が
自分が気持ち良く帰れる気がして
一方的にだけど
ここで想いを伝えようと
この時、決意した。
それからは家に帰り
大学の課題に励む。
もうすぐ帰国する関係で
短期間で課題が沢山出されていた。
難しい韓国語に頭を悩ませながら
夜まで課題をやり
夕飯食べなきゃと思っていると
ケータイが鳴った。
『ナムさん』
ナムさんから電話が来ていて
画面を見てドキッとした。