「あの………ナムさん…………」
彼女は突然そう切り出してくる。
彼女は膝の上でぎゅっと拳を握った。
緊張した感じでどうしたんだろうと思って
僕は彼女の方を見た。
「ナムさんに話したい事があって………」
彼女の大きな瞳が僕を映し出している。
僕はとてもドキドキした。
「私……ナムさんのことが……
す…………好きです…………」
え…………
僕は突然過ぎる告白に
目が点になった。
彼女が僕に
好意を持ってくれていたなんて
全然気づかなくて
片想いとばっかり思っていたから
余計に……。
「急にこんなこと言ってごめんなさい。
迷惑だって分かってます。
身の程知らずだってことも……」
彼女の言ってる言葉は
僕の勉強不足で
少し分からない所はあったけど
控え目な彼女は
何か僕に遠慮しているのだろう
そんな感じがした。