彼女は僕の突然の行動に
動揺しているのが見てとれた。








可哀想にもなるけど




彼女のその怯えた表情が結構好きで



自分のS気に自分でもビックリする。  











僕は
彼女が告白を受け入れてくれた事で
想いが溢れてしまって






ドアを閉めると
彼女の事をぎゅっと抱き締めた。













初めて抱き締める彼女は





想像よりももっと華奢で
折れてしまいそうだった。

 






でも彼女は温かくて
優しい香りがして





ドキドキしつつも
すごくホッとした。












彼女は本当に小さくて

僕の胸元に彼女の頭がある状態だったので





彼女の表情はよく分からなかったけど

 



手が控えめに
僕の腰に回されたのが分かって


僕は安心した。












「ヌナ、ホント可愛い。
ちょっと…子供みたい」







僕がふふっと笑うと







彼女は僕にくっついたまま








「ホントは168㎝欲しかったんですけど…
ジョングクさんの理想の身長が良かった…」


と少しだけいじけてたので 








僕はけらけら笑って



彼女の頭をぽんぽんと撫でた。













微かに彼女のドキドキした心音が伝わる中

僕は彼女に2つのお願い事をした。










「ねぇヌナ…。
付き合ったわけですし…
2つお願いがあるんです」





彼女は僕の腕の中でピクッとなって
緊張したのが分かった。










「年上なんですし…
敬語じゃなくて
もっとフランクに話しませんか?

僕もできれば…タメ口で…」









彼女は僕を見上げて





「私にはタメ口で構いませんが…。
なんか……恐れ多いです…」

 




僕は彼女の
相変わらずの堅い口調に
笑ってしまった。









「オソレ…オオイってなんか…
サムライみたい…」







そう言うと彼女も笑った。











「じゃあ今からタメ口で」








僕はそう言って彼女から体を離すと

彼女の顔を覗き込んだ。










彼女は恥ずかしそうに顔をそむけながら




「はい…。あ………」







答えながらも
言ったそばから自分の敬語に気づいたようで

僕はまたケラケラ笑った。