彼女が寮に遊びに来てくれた
その日から少し経った頃




僕たちは活動期間に入り
かなり多忙な日々を送っていた。










彼女とも
あれから全く連絡をとれていない。














そんな目まぐるしい日々を送る中
音楽番組では
様々なアーティストと顔を合わせて

僕たちの人気は
自分達でも驚く程だと思い知らされる。









女性アイドルからも
よく声を掛けられるようになったので
余計にそれを実感していた。



 










でも僕は
声を掛けてくるようなタイプの女性が
苦手で


メンバーを盾にして逃げていた。











ヌナだったらいいのに…





なんて思ったりもするけど

 




彼女がそういうタイプじゃないからこそ
たぶん好きなんだけどね。








そう思ってるだけで
彼女にすごく会いたくなってくる。













今回の活動期間が
あと3日で終わることが分かって



その後のオフについて
メンバーが話をしている時








僕は久しぶりに
彼女へLINEを送った。















彼女からの返信を待っていると



突然メンバーから話を振られた。













''ジョンゴギは何すんの?''



''何がですか?''



''おい~、聞いてなかったのかよ''








キョトンとしていると
ジミニヒョンが




''彼女ですよ。
ケータイいじってたもん''


と図星な事を言われて
僕は何も言い返せなかった。














''彼女と過ごすの?オフは''




ジミニヒョンに聞かれて






''決めてないです''




そう答えると







''誘えよ~''

とみんなに言われた。











え…誘うの…?









そう思っていた丁度その時



彼女からLINEが返ってきた。