バスルームへ行くと






いつものバスルームが
何となく違うような感じがして




少しドキドキした。
















シャワーを浴びて部屋に戻ると





テヒョンくんは何故か膨れっ面を向けて
正座をしていた。









表情は子供みたいで可愛いのに






タオルからチラッと見える体が
私を現実に引き戻した。










彼に



「そんな顔して…どうしたの?」




そう問いかけてみると








「ヌナ。まずここに座ってください」





自分の隣に座るように言ってきた。





言われる通りに座ると


いつのまにかドライヤーを用意していて


私の髪に風をかけてきた。








「自分でやるよ?」





そう言っても
彼は無言で乾かし続けた。







少しだけ恥ずかしいけど
気持ちが良かった。












少し眠くなってきたところで

テヒョンくんは私に質問を投げ掛けてきた。







「元彼といつ別れたの?」








私はそんな事を急に聞かれて
ビックリして振り返ろうとしたけど



彼に前を向いているように促された。











「いつなの?」





テヒョンくんは
全く引き下がる気配がなかった。





「Big Hitに入る直前かな…」


「今も連絡とってる?」






テヒョンくんはぐいぐい聞いてくる。







「とってないよ」


「未練は?」


「え…?ないけど…」


「じゃあ俺は?どう?好き?」






テヒョンくんはまた突然に
私を攻めてくる。










でも私はやっぱり答えられなかった。











彼はドライヤーのスイッチを切ると






「諦めないからね!!」





不適な笑みを浮かべて
私を覗き込んできた。






私は思わず彼から距離を置く。











「テテは明日仕事でしょ?
そろそろ寝ないと」






私はソファにごろんと寝転んだ。