「分かってくれた?」
真実を話して
本人はスッキリしたようで
彼の表情には笑顔が戻っていた。
「うん。分かった…。
話してくれてありがとう」
私も自然と笑顔になる。
「俺の気持ちは全然変わってないからさぁ
ヌナに無視されてすごく辛かった…」
「……ごめん」
「だから帰国してからも
じっとしてられなくて
ストーカーしちゃった。
実は…
昨日の夜もヌナが家に着くまで見てた。
ごめん…」
「え!?うそ!?」
「俺のせいでヌナ忙しそうだったから
倒れないか心配で…。
声掛けたら嫌がると思ったから」
彼のストーカーエピソードを聞いて
私はただただ驚いた。
「や…待ちすぎでしょ…。
昨日から今日で…
一体何時間外にいたのよ…。
大丈夫?
風邪とか…引いてない?」
「ヌナの手料理食べられたから
全然大丈夫~」
テヒョンくんはニーッと
四角い口で笑った。
いつものテヒョンくんに戻ったと
ホッとしていると
彼が膝歩きで私に近寄ってきた。
「え…あの……なんか…近いんですけど…」
「ヌナさぁ
少し見ない間に綺麗になったね。
もしかしてさ…
彼氏できちゃった…?」
彼の予想外過ぎる発言に
何故かドキドキしてしまう。
「え…!図星なの…!?」
呆然としてしまって
何も答えずにいたら
勝手に解釈されてしまったので
「ち、違うよ!
何も変わってないから」
と慌てて否定した。