翌日1日きっちり休み
仕事へ復帰すると
今までこんなに休んだ事がなかったからか
体がすごく軽く感じた。
少し体調を気にかけながら
BTSを中心に
アシスタントとして仕事に励んだ。
テヒョンくんとは
私の家に来てくれたあの日から
ほとんど話す時間もなく
連絡を取り合うこともなかった。
なぜなら
海外ツアーへの準備が大詰めで
BTSのメンバーたちは
過酷な日々を送っていたからだ。
海外に飛ぶ前に
韓国での収録を
全て済ませなければならない。
テレビで放映されるもの以外にも
様々なSNSで配信するものもあって
それだけに収録するものが多かった。
今度は
テヒョンくんたちの体調が心配だった。
すれ違った時も
テヒョンくんは疲れた表情をしていて
いつもの笑顔はなかった。
私は心配になって
その日の夜に
テヒョンくんへLINEを送った。
私は初めて自分から送るメッセージに
妙に緊張した。
彼からはすぐに返信が来た。
テヒョンくんは本当に優しい。
本当は私なんかに
言葉を掛ける余裕なんてないはずなのに…
私は反って気を使わせてしまったことが
申し訳なくて
LINEを送った事を後悔した。
そう送ると
彼は
私の返す指が止まった。
ふざけてる?
わけではないよね…
テヒョンくんの今の状況からして
ふざけてるようにも思えない。
そう送った。
彼は
そう返してきて
一見子供っぽい感じも
するかもしれないけど
実は大人で
本当にかっこいい人なんだなと思った。
そう送ると
彼はスタンプだけ送ってきた。
それを確認すると
私は静かにケータイを置いた。
いよいよ明日は
海外同行をするかどうかの
報告期限の日。
私は同行の有無を記入する用紙を出す。
私の心はもう決まっている。
書類に記入をして
仕事バッグへしまった。







