そんなもどかしい日々を過ごしていた
とある日








仕事が早く終わったので
メンバーと変装をして

街をフラッと歩いていた。











久しぶりに出た街は賑やかで
それだけで気分が晴れた。










僕が好奇の目で
露店を見ている時に



ふと耳に
流暢な日本語と
片言の日本語が聞こえてきた。












「日本人でしょ?
可愛いね」



「そんな事ないです…」



「僕が韓国教える。来て」










話を聞くに

日本人の女の子と
韓国のろくでもないナンパ男
といったところだろう。











僕は目深に被った帽子から
チラッと声のする方へ目を向けると




背の低い女の子が
二人の男に絡まれているのが見えた。















危険そうなヤツらだなぁ…
と思っていると








その女の子は



「旅行じゃないので別に困ってません」









ハッキリものを言って
かわそうとしていたけど


男たちはしつこくつきまとっていた。




















僕はその様子をじっと見て
ハッ とした。















僕は頭で確信するよりも先に体が動き


気づいたら彼らの元にいた。












''え、ジョンゴギ!?………''






ジミニヒョンが
僕の行動に驚いて
声を掛けたようだったけど…






人混みで声はかき消されていった。













僕はナンパ男と女の子の間に入り
男に話をつける。












''俺が案内するので''







そう言えば
案の定男たちは喧嘩腰になった。












僕は
彼女が韓国語を分からない事をいいことに
 


思いきって





''俺の彼女だから当然でしょ?''

と言ってみた。












するとヤツらは意外にも

舌打ちだけして去って行った。


















場が治まって周りも落ち着くと



僕は後ろを振り返り

その女の子に声を掛けた。











「大丈夫ですか?○○○さん」










彼女はすごく驚いた様子で






「え…?」

と呟いた。