僕は彼女の話を
詳しく聞きたいと思ったので
飲み物を買いに売店へ向かった。
ミルクティを1本買って
彼女の待つ部屋に戻る。
しかし
彼女の姿はなかった。
僕は焦って
部屋をキョロキョロと見回した。
すると
部屋の隅に
丸まってしゃがんでいる彼女を見つけた。
「え………○○○さん?どうしました?
具合、悪いですか?」
彼女にそう問いかけると
「いえ、そんな事は…
ただ、なんとなく落ち着かなくて…」
彼女は照れたような顔をして
僕を見上げてきた。
僕は不意にドキッとした。
僕は目線を合わせようと
彼女の隣にしゃがむ。
「あ、こんな所で……すみません…」
「いいですよここで。はい、これ」
僕は彼女にミルクティを渡した。
「え、これは…」
「ミルクティ。飲めますか?」
「飲めますけど…そんな…」
彼女は遠慮しているのか
なかなか受け取ろうとしなかった。
「お金…払います」
彼女が財布からお金を出そうと
バックをごそごそし始めたので
手を止めさせて
「僕の気持ちですから…
これくらい貰ってください」
そう言うと
やっと彼女は受け取ってくれた。
「ありがとうございます」
彼女は嬉しそうに
ぎゅっとボトルを握りしめた。
こんなちっぽけなことで
嬉しそうに微笑む彼女を見て
僕の仕事で疲れた心が
少し和んだような気がした。
「どうしたんですか?
僕に…話してください」
彼女はミルクティをぎゅっと握ったまま
黙っている。
僕は彼女の隣に
彼女と同じ体勢(体育座り)で
腰を下ろした。
「…ジョングクさんに
聞いていただくような話では…」
「話してください。
気になるじゃないですか」
僕は彼女の様子が気になったので
粘って聞くことにした。
「あの…