僕は彼女に吸い寄せられるように
気づいたら
メンバーとの並びを外れて
彼女の方へ向かっていた。
彼女は相変わらず
向かってくる僕に
動揺しているようだったけど
僕はそんな事関係なしに
彼女との距離をどんどん縮めた。
後退りして
端の方へ追い詰められる彼女。
僕は思わず
「○○○さん?」
彼女の名前を呼んだ。
彼女は少し俯きながら
僕の声に静かに頷いた。
「よく…私だと………」
彼女は目をキョロキョロさせて
僕にそう言った。
「ヌナは印象強いですから」
「ヌ、ヌナ…?」
彼女はビックリした顔をしている。
僕はつい
当たり前のように
ヌナと呼んでしまっていた。
「あ、、ヌナって呼んでもいいですか?」
「あ、はい…よ、喜んで///」
彼女は照れてそう答えた。
久しぶりに会った彼女は
またさらに綺麗になっているように感じた。
僕は
彼女をじっと見つめたまま話しかける。
「ホント………久しぶりですね…
でも…どうしてここに?」