でも彼女には、彼氏がいた。












はっきり名言していた訳ではないけど









日常会話をしている中で

おのずとそんな事が分かってくる。











僕はそれを
悔しいと思っている自分に気がついた。















国も




置かれている状況も






何もかも違う僕たち。














彼女が想っている人は

日本人だろうし







接点も沢山あるんだろう………。












僕と彼女にも接点があったから


こうして出会えたのだけれど…












僕はこの
なんとも言えない敗北感を抱えながら




彼女への想いを募らせていった。



































彼女に初めて会ったあの日から

1年半程経とうとしたある日の事。












カムバックのステージラッシュが終わって





少しゆったりと
仕事ができるようになったタイミングで











再び、運命のイタズラが訪れた。



















僕がメンバーと
事務所がある建物のロビーを

のんびりと歩いていた時の事。











いつものように僕は
黒いマスクと伊達眼鏡をして歩いていた。








ぼーっと遠くを見ていると
隣のホプヒョンがふいに僕に話掛けてきた。









''ファンの子達がいるよ''







ニコニコと愛想良く手を振る彼を横目に 


僕もチラッと
ファンらしき人たちに目を向ける。
 












すると




思いもよらない人が目に映った。













見間違えるはずもない










僕にとっては特別な

“彼女“だった。