僕の言葉に彼女はハッとして
「あ、ごめんなさい………。
あの…とんでもないっていうのは…
それはないですってことです…」
「あ~!そういうことですか~!
それなら良かったです…。
早く日本語………覚えますね!
あ!そうだ!
ところで
年はいくつ…なんですか?」
僕はずっと疑問に思ってた事を聞いてみた。
幼く見える彼女。
結構下なのかな………
そうは思いつつも
礼儀正しいし
失礼もない感じの人だ。
「22歳です…」
え!!
まさかの年上だった。
「え!ヌナなのに…
僕タメ口っぽかったですよね…
すみませんでした…」
僕は悪いことをしてしまったと反省した。
「あの…!謝らないでください……
タメ口で良いです。
そのままで大丈夫です…ので」
それは
彼女の優しさなのか…
本当にそう思ってるのかどうか
僕には分からなかった。
「いや…そういう訳には…」
「韓国程
日本では上下関係ありませんから…」
確かに
日本のスタッフさん同士では
年は違うのに友達のように
接してる人はいる。
国が違うって
そういう考え方が違うっていうのも
あるよなぁ………。
彼女が良いって言ってくれたし
僕は気にしすぎない事にした。
「あの~
カカオトークかLINEやってますか?」
僕は彼女に聞いてみる。
「え………?
あ………LINE……やってます」
「こっそり、僕とやりませんか?」
彼女はビックリした顔をする。
「えぇ!!!
あ………!あの、もしかして…ですが………
これって
期間限定で交流ができるっていう
プレゼント…ですか?」
僕は期間限定のつもりはなかったけど
こんなこと僕が言い出すのは
ビックリだろう。
まぁとりあえずいっか…と
「うん…まぁ…」
と言って
とりあえず彼女のQRコードを貰った。
一先ず一歩進んだかな…
そう思った時には
タイムリミットだった。
「ジョングクさん、時間です」