私は温泉に向かっていた。

一人でふらっと出かけるのが好きで

思いついたままにどこかへと向かう。


その日も講座を終えた開放感と

自分への労いの気持ちも込めて

車で二時間ほどのところへ向かっていた。


運転中にBGMは欠かせない。

曲は若い頃にハマっていたケツメイシだ。


結果、号泣。

大号泣!!

いい大人がわんわん泣いた。


すっぴんで大号泣しながら向かって来る対向車とか

さぞかし怖かったでしょうね。

トラウマ案件よ!!


なぜかと言うと

ケツメイシがええこと歌いよるんですわ。

「行け」って曲ご存知ですか?

もう今の私の状況、年齢にピッタリすぎて。


歌詞にこういうフレーズがある。


その心の叫びに気付いてやれ

何やれるかより何がしたいか


私は自分の心の叫びを無視していた。


今回だけではない。

今までずっと。

「こうしたい」と湧き上がってきたことに対して

すぐに「無理だ」と突っぱねてきた。

思えばそれは幼い頃からずっとだった。

まったく自分の声を聞いてこなかったのだ。


気付いてあげられなかったこと、

気付いていたけど無視してきたこと

自分に申し訳ない気持ちでいっぱいになって

わんわん泣き続けた。


つづく