役行者さんが開いたと伝わる
聖天尊 鷲尾山 興法寺 に
お参りしてきました。
またいつものように、
何でもカーナビ任せです
でも古いから信用度薄いので(笑)
スマホのGoogleマップでも見てみたら、
どうやら?めちゃくちゃ山奥らしき道を
さしています。
本当にここ行ったら着くんかな
なんかGoogleマップでは
細そうやけど、車いけるんかな
少し心配になって、
信貴スカ(信貴山スカイライン)の
料金所のおじちゃんに聞きます。
私
『すみませ~ん
ここ行ったら興法寺に
行けますか?』
おじちゃん
『興法寺……???
(沈黙)
あぁ、あるよ。
右手にちょっとだけ停めれるわ。』
合ってるんや~
生駒の山からの景色
右手にちょっとだけ停めれるって
まさか、ここちゃうよな(笑)
崖?に、案内の白い柱が
建ててあったから、まぁ……
近いのは近いんやろう
いったん通りすぎます
しかし……走りながらカーナビを
見ていたら、私はお寺から
どんどん遠ざかって行く
その、まさかかも知れぬ……
よし……しゃあない戻るか……。
えっ……
…ええっ?………
まじですか
ここを降りるのですか
ちょっと怖いよぅ。。
だって、そりゃそうですよね。
私が行こうとしているのは
山岳信仰のラスボス、
役行者さんのお寺だよ。
何も下調べをしていなかった
詰めの甘さが……
くまんばち、アブ、蛇、
イノシシだって出そうです。
しかも、大変あほなことに、
この日の私のファッション
肩のあいた半袖カットソー
膝下丈のフレアースカート
網のぺたんこバレエシューズ
絶対に入国したらあかん国に
行こうとする危険無謀な若者
と、似てるよね……
今日はこれあかんよね。。
と同時に、あることを思い出します。
最近とても近所で多い
『ヤブ蚊』に刺されるのが嫌で、
いつも虫除けスプレーを朝に
ふるのですが、今朝はたまたま
洗面所の強力虫除けクリームが
目についたから、それ塗ったんだった。
横浜米軍御用達と噂の
信頼の3M社 製品
ディート34%の凄いやつ
今朝…たまたま塗ってたとか……
…………
なんかいけるかも。
でもイノシシやったら戦えない。。
突進してきたら真横に逃げたらいいって
昔、おばあちゃまが言うてた。。
もう、引寄せられるように
ケモノミチを降りていきます。
ブロックやけど・・・
か、か、階段つくられてるねんから
大丈夫やろ。。
恐らく、もうずっと何日も
長い間だれも通ってない事を示す
熊笹の繁り具合。
左右の木から木を繋ぐ
巨大な蜘蛛の巣。
ヒグラシの声しか聞こえない。
やっぱ…怖くなってきた
ちょっと半泣きになりつつ、
持ってたタオルを
おりゃあああ
と振り回し、ブンブンとデカい
羽音でやって来るなんかの虫?と
戦いながら、
お願いします
役行者さま、お大師さま、
お不動さま
興法寺にお参りしたいのです。
どうか、何事もなく無事に
辿り着かせてください
身の守りをお願いします
この3人が来てくださったら
絶対いける大丈夫
何にも怖くはない
おんぎゃくぎゃく
えんのうばそく
あらんきゃそわか~
なむだいしへんじょうこんごう~
のうまくさんまんだ~
ばざらだんせんだ
まかろしゃだそわたや
うんたらたかんまん~
『お願いしまっす』
これをヘビーローテーションで
無心に唱え続けながら
くだりました
喋ってるから口に小さい虫も入りました…
あれっ?
トロッコ??
えっ、なんか見たことある!
探偵ナイトスクープで
出てたような??
急にアスファルトの辻に出ました。
ランニングをしている人が
ちょうど通りすぎて、
『人』を見てすごく安心しました。
そして、めっちゃ小さい案内発見(笑)
道あってる!
まだ降りるんやな。。
今きた道を、振りかえると
こんな感じです。
ついたぁ~~
ほんまに、こんなとこに、お寺が
役行者さんが開いて、のちに
空海さんが整備したお寺
なんと気持ちの良い冷たい手水
ザ・山奥の寺。
(こないだの 神峯山寺 より、
こっちは車つけられない分
もっと山寺度数が高し。)
実に、秘境って感じ。
『すみませ~~ん……。』
どちらに行っても、
誰もいらっしゃいません。
『歓喜堂』
お堂の引き戸を開けてみると、
チャイムが鳴ります。
が、誰も来て下さいません。
歓喜天さまに、ご挨拶しよう。
お堂を出て、奥の方の
お住まいかな?的な建物で
何度もしつこいぐらい声をかけてみると
実はトイレにも行きたかった……
『はぁぁ~い』
奥さまらしき方が出て来てくれました!
こちらの奥さま、
とてもいい方です
このあと色々とお話をして下さって
『暑かったでしょう』
『えっあの道で来られたんですか』
ほとんどの人は、石切駅から
一時間ほどかけた急坂・難所の
山道を歩いてくるそうです。
『ミニ四国霊場巡り』をしながら
辻子谷越 (古くからある生駒越え) で
この『西の聖天さん』をお参りするそうです。
※ちなみに近鉄電車が開通するまでは
ここを経て『東の聖天さん』と呼ばれる
宝山寺へと通じる信仰の道として、
大いに利用されたそうです。
だけど、車で来るなら、今こられた
道が一番早いんですよ~って
お茶やゼリーまで頂いてしまい、
長時間トークしてくださいました
山奥だから、燃えないゴミなんかが
恐らく大変なのではないですか?と
言うと、
『そうなんです』
『ほんとに大変でね……。
やっぱり女の人やから、そういう所
気付いて下さるんですね』とか
お寺以外に普通の山奥での生活のこと等
色んな話をしました。
お酒のお供えは、紙パックでね(笑)
できればお持ち帰りでお願いします
そしてやっぱり
昔、ナイトスクープの番組で
出ていらっしゃいました!!
だけど本当はテレビなんて
嫌だったって。
でも若い人たちがお参りに来てくれる
キッカケになるならば……という
苦渋の決断だったとの事です。
私も微力ながら
力になりたい!
もっとここに、皆さんが
お参りに来てほしい
『護摩堂』
真ん中に、烏枢沙摩(ウスサマ)明王
左には大聖不動明王、
右には色んな観音様がおられました。
烏枢沙摩明王が真ん中におられる
護摩堂…すっごい珍しい
左のお不動さまのところには、
役行者さん、お大師さんも
一緒におられました。
ここへ無事に導いて下さったお礼の
気持ちと、こんなに行者色の濃い
素敵なお寺に私なんかを呼んでくれた…
感謝の気持ちをこめて
一生懸命となえました。
お勤めが終わって振り返ると
いつの間にやら、奥さまが
護摩堂に入ってこられていて
ちょっとマニアックな私の経文を
聞いておられたようで
すごぉい
うわぁ~
行者さんは来られるけどね、
女の人でっていうの、
すごい珍しいぃ~
って言うて頂きました
いやいや、奥さま違うんです
そんな本気の凄いやつではありません
『ありがとう』の仏様ver.通訳?
みたいな感じでおとなえしてるだけで、
ただの神さま仏さまが好きなだけの
一般人なので……。
じゃないと、こんなヒラヒラの
街歩きファッションで
こんな山奥のガチのお寺、
来ないでしょう(笑)(笑)(笑)
申し訳ないし恥ずかしいなぁ。
あと、とても気になった
お地蔵さまがいました。
徳島のお寺から来たようです。
左側の白いお地蔵さまに
なぜか目が釘付け……
真っ直ぐと遠くの前を見据えるお地蔵さま。
あっ、こっち見た。
黒目が斜め下に動いて私を見ます。
緊張して体がビリっとして……
息をひそめながらも、私も目を
しっかり開いて見つめ返しました。
『こんにちは。
今日はここへ来させて貰って
ありがとうございます。
おん かかかび さんまえい そわか×7』
また、いつの間にやら奥さまが
背後ぴったりマークして下さってます(笑)
やっぱりすごぉい
いやぁ……お若いのにね。
すごぉい
いや、奥さま。。
それも違うんです。
結構いってるんですよ…
他にも、観音堂とか
お稲荷さんとか、銅製の塔
(明治時代初期のもの) 等
ありましたが、ちょっと奥さまと
話し込みつつでしたので・・・
写真があまり撮れていません。
毎月29日(10:00~11:00ぐらい)には
ウスサマ明王の護摩が行われ、
1日・16日には聖天さんの
浴油供ご祈祷が行われ、
18日には十一面千手観音さんが
ご開帳されているようです。
今度は護摩のとき来たいなぁ!
ウスサマ様、かっこいいだろうなぁ
サマサマ・・・
※これ以外の日には厨子が
閉じられていますので要注意。
※河内西国巡礼とかで、確実に
ご朱印を頂きたい場合は、
奥さまいてるか電話される事を
おすすめ致しますよ~。
山門の外まで、ご丁寧に
お見送りして下さった
優しい優しい奥さま
石切さんの方から登ってきた人と
ちょうど出くわすと、上下とも
長袖長ズボン、登山の格好をされて、
頭から虫除けらしき
黒い網を被っておられました。
興法寺への参拝のお手本
一瞬ちょっと帰り道のこと、忘れてたよ。。
しかも帰りは 登り
役行者やお大師さんも歩いた
かも知れない 山道。
光栄だ
修行やと思って、がんばるぞ~
無事に10分ぐらいで
車につきました。
車の外で汗を拭いていますと、
どこからともなく大量のトンボが
え~なに~
いやーん
汗のにおいで寄ってきたのか?
10~15匹ぐらいがグルグル、
私と車の回りを飛び続けてます。
車あけて入ったら困るし
どっか行くまで待とうと思って、
トンボに体の回りグルグル
飛ばれながら立ちすくんでいる
なんか変な人
になっていました……。
(宇宙と交信中みたいな。)
秘境のお寺、来てよかった
仏さま方、導いて下さって
ありがとうございました
お友だちいつも読んでくれて
本当にありがとう
興法寺
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