遣り甲斐搾取とは雇用主が労働者の遣り甲斐を利用して、長時間·低賃金な労働を強いて、利益を搾取することです。私が2013年にいた大阪府茨木市の大手化学メーカーのプロジェクトチームでは、裁量労働制がとられていました。裁量労働制では残業代が出ません。チームの一人であるSは「残業代出ないけど、仕事を楽しんでるから良いんだけどね。」と言いながら、夜遅くまで仕事をしていました。Sはまさに遣り甲斐搾取をされている状態です。Sは仕事一筋な人で部下に対して「自分で考えろ。そんなことだとお前の仕事がなくなるで。俺が全部自分でやろうかな。」と怒鳴り散らします。またSは夜でも部下に仕事の電話をします。そしてSは彼の叱責と残業で疲れきった部下を「仕事楽しんでないん。」と責めます。遣り甲斐搾取をされた人間は人にも遣り甲斐搾取をするようになります。