今日は行ってはいけない大学に突入し、研究室でカサカサと勉強してました。
やっとアウトプット開始します。

今回1番考えてたことが、なぜ人は罪を犯すのかです。

マレーシアでは、ひったくりがかなり多くて、社会問題となっている。
ひったくりっていうても日本のような生やさしいものではなく、
女性が抱えているバックをバイクでつかみ、女性が離すまで引きずる。
肩をクロスして提げている女性は、頭がかち割れるまでひきづられるそうだ。
実際にランチ前に写真を見せてもらったが、本当にひどいものだった。
バイクだけではない。いきなり斬りつけて、ひるんだ隙にお金を奪ったり、
露店で生計をたててる家族を一家全員(赤ちゃんまで)皆殺しにし、お金を奪う。
その中には、実際に犯罪を、人を傷つけることを楽しんでいる人もいるそうだ。

んで…実際にマレーシアの文部科学省みたいなとこで働いている女性に聞いてみた。
なぜこんなことが起こるのか。すると驚くべきことに

「ひったくりが一番簡単だから・・・」

だからって他人の肉を引き裂いたり、えぐったりしてもいいんですかぁ!!!!!!!
それが当たり前に起こる現実。何が足りないのか。どうすればいいのか。
すると、その女性は、次のように言った。

「私たちはdevelopしなければならない。私たちの心も周りの環境も・・・」

そう言う女性の横顔は、ほんまにかっこよかった。
そして僕も激しく賛同する。今回はこの言葉に尽きる旅だった。

僕は性善説も性悪説も信じていない。
人は置かれる環境で、いくらでも残酷になれるし、いくらでもやさしくなれる。
戦争のときは、目の前の敵を殺すことが良いとされていたし、人はどこまでも残酷になれた。
そもそも善悪なんて人それぞれやし、時と場合で逆転することだってあるもんね。
僕は基本的に環境が人を変えると思っている。心の持ちようっていっても限界があるし。

僕たちの議論もそんな結論に行き着いた。
・人々がちゃんとした教育を受け、自分から犯罪に手を染めないしっかりとした心をもつこと。
・法律・インフラ整備、生活水準の底上げ、社会保障、などなど、犯罪せずとも不自由なく生活できる環境。

怨恨などの犯罪はここでは扱わないが、貧困による犯罪は絶対に減らせると思う。
そこにはソフト(人の犯罪に対する意識)とハード(経済的・社会的な豊かさ)が必要なんやと再確認した。

今の自分の工学という専攻とは、確かにかけはなれてはいるけれど
将来的に工学という見地から人々の生活水準を向上させ、ソフトを意識しながら
ハードの面から途上国にアプローチしたいなーと思いました。