高千穂の怪② 台風の夜 | btf20102のブログ

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続いて【高千穂の怪】第二話です。


前回の時とは違って、この日は台風が日向灘を北上していました。


時刻は前回と同じように、夜の十二時を過ぎていました。


そして、前回と同じ山道に差し掛かりました。


前回と違っていたのは、台風の接近で、とても風雨が強い夜だったと言う事です。



さっきから、小便がしたくてずっと我慢をしていました。


と言うのも、一つは前回の記憶があったし、何より風雨が強くてずぶ濡れになるのが嫌で、適当な場所がある所まで我慢をしていたのです。


しかし、私の膀胱もとうとう限界に近づいて来ました。


ふと見ると前方に広場が見えて来ました。


広場の周りには大きな樹が茂っているので、少しは風雨を凌げそうです。


それに、もうこれ以上我慢出来そうにありません。


考えた末、その広場で用を足す事にしました。



広場の隅で、強風に傘を煽られながら用を足しましたが、ずっと我慢をしていたので、用を足し終えるまでには、ずいぶん長い時間がかかってしまいました。


やっと終わり、排泄後の快感でホッと一息つきました。


そして、何気なく横を見てギョッとしました。


そこには、車のライトの灯りに照らされて、青白い顔をした人影が立っているではありませんか!


日頃幽霊を信じていない私も、飛び上がるほど驚きました。


これこそ、文字通り【縮みキ●タ●】です。


たまがる(たまがあがる)とはこの事でしょう。



しばらく、凍りついたように、その人影を見つめていました。


しかし、いくら見つめていても、その人影は動きません。


落ち着いてよくよく見ると、なんとその人形は警察人形だったのです。


昔、よく道路わきに立っていた、あの警察人形だったのです。


その人形が古くなっていたのと、真っ暗闇の中で、雨に濡れて車のライトで照らされていたのとで、不気味な青白い人影に見えたのです。



しかし、こんなに人気がなく、ほとんど人通りもないところに、何故警察人形があるのでしょうか?


人を驚かそうと思って、誰かが何処かからこの警察人形を運んできたのでしょうか?


もしそうなら、とんだ悪戯をする人がいたものです。


おかげでずぶ濡れになってしまいました。


こんな場合は、警察にクリーニング代を請求できるのでしょうか?


もし、風邪でもひいたら、警察に治療代を請求できるのでしょうか?


恐さが治まると、こんな馬鹿な事を考えました。



これで、二度目の高千穂の怪の正体は警察人形と分かりました


しかし、それなら、最初の時に出会った、子守りをしていた女の人の正体は、いったい何だったのでしょうか?


思い返しても、あれは絶対人形ではありませんでした。


その証拠に、あの人は歩いていたのですから・・・。


山深い高千穂の森の中には、何か得体のしれないものがいるのかも知れません。