やっと、地獄の見学も終わり、宮殿の外に出ました。
しかし、そう簡単に楽にしてくれるヌーディーではありません。
宮殿の見学の後では、恒例の記念撮影があります。
宮殿の守衛さんや、スタッフ達との記念撮影。
私とヌーディーとおばさんと従弟との集合写真。
断わっても聞いてもらえず、強制されるヌーディーとのツーショット。
広い芝生には、座るベンチもありません。
ずっと、立ちっぱなしでいなければなりません。
私の膝が悲鳴を上げています。
やっと、記念撮影から解放されて、帰りのタクシーに乗り込みました。
私の考えでは、このタクシーでホテルまで帰るつもりでしたが、当然のごとく、私の意見は一蹴されました。
タクシーは、十五分ほどで、【BTS戦勝記念塔駅】に着きました。
そこから、再びBTSに乗り込み、【BTSサラディーン駅】へ行かなければなりません。
この時は、シーロム通りのホテルに泊まっていたのです。
私の膝は、限界を迎えています。
右手で手すりを掴み、体を引き上げるようにして、一段ずつ、ゆっくり登って行きました。
そんな私を、ヌーディーが、横に立って応援してくれます。
私の横で、手を叩きながら、『おとうさん頑張れ!おとうさん頑張れ!』と、大きな声で応援してくれるのです。
そんな私達を見て、大勢の昇降客が、笑ながら通り過ぎて行きます。
中には、言葉が分からないので、立ち止まって、わざわざ私達のそばに寄って来て、見物している人達もいます。
ヌーディーの応援に、当惑するやら、恥ずかしいやらで、泣きたくなりました。
膝の痛みに耐え、地獄のさらし者状態から解放されて、やっとBTSに乗り込みました。
幸い、帰りのBTSは、来た時ほど混んでいなくて、空席がありました。
これで、やっと膝を休める事が出来ます。
ホッとしていると、ヌーディーから、止めの一言がありました。
ヌーディー『おとうさん、頑張りましたね。えらいですよ。』
ああ、疲れました・・・。