数学的に人材教育を思考する高校教師
佐藤匡昭です。
人生の中で切っても切り離せないものと言えば何ですか?
「水!」
それは物理的に正解であり、人生というか生きていく上で必要であり、水のように透明な心でいたいという願望でもありますが違います。
”人間関係”です。水のように切っても切り離せないものであり、水のように冷める場合もあります。そして、人間関係にはどうしても合わない人が存在します。もちろん、私もいます。
だからこそ、巷では「適度な距離を保ちましょう」と言われておりますが、私はそれは正論であって、現実的にはなかなか厳しい場合が多いと思っています。
ゴムのように両端が離れようとすればするほど、縮めようとする力が増しますから、合わない部下から距離を置こうとすればするほど、気持ち的には苦しくなります。
アタックNo.1のように、苦しくたって悲しくたって職場の中では平気なのと思いながら、仕事をすると胸が弾むためにも一層のこと距離を縮める方法を考えた方が、結果として適度な距離を保つことに繋がる場合もあります。
では、どうしたら良いのでしょうか?
それは、数学の図形問題における考え方にヒントがあります。図形問題と聞くと、あなたは数学アレルギーを出すかもしれません。確かに図形問題は難しいです。私も苦手です。図形問題を解こうとするとフラフラになるかもしれません。しかし、ちゃんと考え方ってあるんです。
多くの方は、この考え方を知らないまま問題を解こうとするから、解けずに挫折して捨て問にするという事態が発生します。考え方を知っていれば、フラフラでもジャッキー・チェンの酔拳の如く、図形問題を処理することが可能です。
では、どんな考え方があるのかというと、問題を読んでみると、100人中100人が答えるほど、どう見ても図形の問題があったとします。
しかし、その図形問題を図形として捉えて解こうとすると解くことが厳しい場合があります。そのようなときは、図形を座標平面(グラフを書くときに利用したx軸とy軸が垂直に交わっているやつ)に設定して考えると上手くいく場合があります。
図形問題というのは、他にもベクトル(矢印のやつ)や三角比(サイン・コサイン・タンジェント!)で考えると解ける問題もあります。
つまり、私は何が言いたいのかというと、数学と人間関係というのは
”視点を変える”
と上手くいく場合があるということです。部下と会わないと思っているのは、それは一つの視点でしか見ていないから。だからこそ、別の視点で見てみる必要がある。しかし、それはなかなか難しいことですよね?
そこで、これから視点の変え方についてお伝えしていきます。
合わなくて良いという心構え
まず、部下と合わないと考えている時点で無意識に
「部下と上手くやらなきゃ」
「合わせなくちゃ」
という考えが生じています。これでは気持ちが焦るだけで落ち着くことはなく、何も解決しません。なぜなら、私も「この生徒とは合わないな(汗)」と思うことは多々あり、一時期どうしようかと、ずっと考えていたからです。
そこで、いろいろな本を読んだり、コーチに依頼してコーチングしてもらいました。しかし、現状はもちろん、私の心も変わることなく時が過ぎていきました。
このような失敗があり、私はふと思いました。
「別に無理に上手くやろうとか、合わせようとかしなくてもいいや!」
「考えると疲れるだけだし」
それから、少し合わないなと思うような生徒がいても
「合わせる必要や好かれる必要はないけど、ただその生徒を責任もって教育しよう」
と思うことで気が少しラクになり、声をかけるときもそれほど抵抗なくかけられるようになりました。そうなると、今度はその生徒の良い所が考えられるようになるんですよね。不思議ですが。
これから視点を変えるための方法をお伝えしていきますが、別に合わせる必要や好かれる必要は全くないということ。合わない部下のことを考えている時間によって、楽しめなくなり無駄になるということ。この2点を心に留めてください。
もしかしたら、これだけでも私のように視点を変えられるかもしれません。
どんなところに合わないと感じていますか?
それでは、視点を変えていくためにあらゆる技を使っていきましょう。技と言っても、酔拳を覚えると言うことではありません。
やるべきことは”自分自身を振り返る”ということです。では、見出しの通り
「部下の何に合わないと思っているのか?」
をまずは考えてみてください。そして、ありのままに箇条書きで紙に書いてみてください。たとえば
・挨拶や返事をしない
・頼んだ仕事を嫌々取り組んでいる
頭で思っていることを紙に書くだけでも不思議と整理されませんか?これだけでも、新しい気づきが得られるかもしれません。
部下が本当に求めていることとは?
部下と合わないと思っている理由をありのままに書いたと思いますが、今度は”部下がそのような言動をとっている目的は何か?”考えてみてください。
たとえば”挨拶や返事をろくにしない”という理由に対して
「どうして、挨拶や返事をろくにしないのだろう?」
「そのような行動を起こすことで何を求めているのだろう?」
ということを考えてみるのです。そこで、もしかしたら
「部下の意見を聞いておらず、私の考えを一方的に押し付けているからかな」
「ということは、部下は自分の意見を聞いてほしいから、嫌々な態度を取っているんだ」
などということが思いつくでしょう。一つひとつ考えてみてください。そして、部下が何を求めているのか?合わないと感じることから思考してください。
部下に対する接し方を考えてみる
ここまでくれば、あなたは次回どのように部下に接していけばいいのか?具現化できると思います。部下と話し合っても良いですし、仕事のやり方を変えても良いかもしれません。それは、あなたが心からそうしてみようと思うことが何よりも重要です。
ここまできて、アクションプランが具体的であれば、あなたはすでに視点が変わっています。視点が変わっているからこそ、今まで取ろうとも思っていなかった行動を思いつき、取ることを決心するのですから。
そして、実際に接してみると部下の言動も変わってくるものです。もちろん、すぐにはないと思いますが、徐々に変わってきます。さらに大切なことは、あなたの心に余裕が出てきたら部下の良い所も考えてみることです。
視点を変えないまま、部下の良い所を考えるのは真冬に滝行し煩悩を取り払うほど厳しいことです。凍り付いて気絶しそうならば、止めてください。まずは、視点を変えることを優先してください。