いじめは楽しい!? | ビジネスタレント Blog

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いじめの相談員、居場所作りの専門家
iGmen(イジメン)の井坂です。


GWは皆さんいかがだったでしょうか?
カレンダー通りだったとはいえ、
連続した休みがあると家族と過ごす時間が増えて
やっぱり休みって大切だなと改めて実感しました。



そういえば最近、いじめの話題が報じられるとき、
「いじめはなくならない」とコメンテーターが
口にしているのを時々目にします。

「簡単になくならないのは分かるが、
なくならないなんて言い過ぎなのでは?」
そう思いました。

人をからかったりいじめて楽しいなんて
間違っていると。


ところが・・・


人は一度満足感を味わうと、再び同じ行動で
満足感が得られると学習します。


このとき体の中では何が起きているのか?
脳科学者の中野氏は、ドーパミンが出ている
ことを指摘しています。

ドーパミンという名前はお聞きになったことが
あるかもしれません。
快楽物質とか脳内麻薬と称されることもある
神経伝達物質です。

生きていくために必要なものを得るときや、
子孫を残すために必要な行為をするときに
この物質は威力を発揮するように人間の身体は
できています。つまり本能なわけです。

人は他の人と一緒に過ごすとき、
相手のことを尊重すると同時に自分のことを
認めてもらいたいと思っています。

それゆえ、他人に認められた瞬間、
相手より優位な立場に立てたと感じた瞬間に
脳内でドーパミンが放出されているということです。

ほめられて嬉しかったり、ドキドキ、ワクワク
それはドーパミンが出ている証拠です。
嬉しいですよね。


しかし自分の立場が脅かされる状況が発生した時。
何が起こるでしょうか?

昼ドラや恋愛ドラマを思い浮かべてみてください。

その手のドラマの中でよくある場面に、
みんなから「可愛い」と言われていた人の前に、
その人よりも「可愛い」と思える人が現れ、
みんながその人を「可愛い」と言っているのを
見た時「嫉妬」を感じ冷たい態度をとる。
そこからドロドロしたドラマが展開される。

あるあるですよね。

そんな行動はいけないことだと分かっているのに
なぜか多くの人はそのドラマに共感したり、
そのストーリーを楽しみにして見てしまう。

いじめは良くない行動だと頭では分かっていて
理性が働いている時は抑えられるのに、
自分の優位を保とう、示し続けたいという欲望が
抑えられない感情として現れてくる。

それが相手を傷つける行動、言葉だとしても
理性を失ったかのように行動してしまう。
薬物を止められなくなった中毒者のように。

そうドーパミンという脳内薬物が欲しくなる。
味わってしまった満足感、快感を求める。

そのメカニズムが人間の中には潜在的にある。
それゆえに「いじめはなくならない」
人は潜在的に他人がいじめられ、そこから立ち直る
そんなストーリーが楽しいと思っている。
そんな結論が導かれてしまうのです。


悲しいですが確かに一理あると思います。
自分にも思い当たる節はあることは認めます。

でも私は「いじめはなくせる!」
世の中から撲滅はできなくても、
今いじめられている人がいじめられなくなる。
それは絶対できると信じています。

だって相手も人間だもの。