超満員となり集まった方々を幸せにした武道館「ALL TOGETHER」
メインの健想は微妙な雰囲気であったが、それい以外はハッピーな空気が会場を包んだのではなかろうか。
きっと各媒体でこの感動を伝えるだろうから、私は参加者としてあえて一つだけ苦言を発したい。
プロレス界で不定期に起こる不幸な事故。
そんな事故が起こるたびに、安全面は?健康管理は?と騒がれる。
しかし、喉元過ぎれば熱さ忘れる。
平和になれば何も言わなくなってしまう。
テレビマスコミと同じ。
かつて不幸があった時に、三団体であれだけ話し合った医療面について。
そして今回、三団体が揃ったオールスター戦。
その現実は?
メディカルルームの設置はなし。
リングドクターの要請もなし。
もちろん僕も浅子トレーナーもそれぞれの仕事はきちんとこなす。
しかしそれは団体のトレーナーとして。
この大会のためのメディカルチームは編成されていない。
個人的には私の考えは別にあるのだが、いつもあれだけ騒ぐのだから、今回はそこをしっかりさせる必要があったのではないだろうか。
この現状を認めるなら、何か事が起きたときも騒ぐべきではない。
誰もが。
今回は幸いにも重大な事は起きなかった。
僕はいつも最悪を考えてしまう。
ましてこのチャリティの大会で人を悲しませるような負傷が発生したらどうなってしまうのか。
人は忘れる生き物。
順調なとき、良い面ばかりが空気を支配するときは、忘れてしまう。
チャリティであろうと、お祭りの大会であろうと、
プロレスはいつ事故が起きてもおかしくないものだということを。
関わるものはそれを忘れてはいけない。