
2015年10月28日(水)に「プレゼンは伝える力よりも『説明力』で決まる!」セミナーを開催いたしました。
講師を務めました日本プレゼンテーション教育協会の西原です。
人事教育のご担当者様を中心に、多くの方にお集まりいただきありがとうございました。
プレゼンについて、多くのビジネスパーソンの悩みの一つに「聞き手に上手く伝えられない」ことが挙げられます。ですから「プレゼン力を身につける」といえば「伝える力を身につける」ことを指すことが多いようですが、私は研修やセミナーでの受講生の演習の様子や、人材教育ご担当者様のお話を伺っていると、どうも伝え方以前に、商品や企画、提案内容そのものについて、まず聞き手に詳しく説明して理解してもらうための「説明力」が不足しているのではないか、と感じていました。
そこで本セミナーでは下記「プレゼンに必要な7つの力」のうち、プレゼンの土台ともいうべき説明力の重要性に焦点を絞ってお話しさせていただきました。
1.社会人基礎力 服装や時間厳守などのビジネスマナー
2.説明力 特徴や仕組み、提案の必要性等を相手にわかりやすく述べる力
3.構成力 話の組み立てやストーリーを考える力
4.資料作成力 スライドや配布資料を作成する力
5.話す力 声の使い方や話す速度、抑揚などの技術力
6.伝える力 想いや熱意などの感情を訴えかける力
7.人間的魅力 人生経験やユーモアなど、個性で聞き手を引き付ける力
■セミナーのポイント
・プレゼンの目的は、購入や承認など「聞き手にして欲しいことをしてもらう」こと
・説明とは、内容や使い方、意味などが「わからない人を、わかるようにする」こと
・伝えるとは「聞き手の感情に訴えかける」こと
・人を動かしたいなら、まず内容をきちんと説明し理解してもらうことが先。聞き手はよくわからないものに首を縦に振らない。
・“説明したつもり”病と“説明しすぎ”病が理解されない原因。言葉の意味が通じているか、端折って説明していないか、既知のことを繰り返していないかなど、常に聞き手の立場で考えよう。
・きちんと説明し理解してもらった上で、想いや熱意を伝えよう。
さて、本セミナーは事前のご案内で「実際の研修と同じくワークショップ形式で進行します」とお伝えしていましたが、たいてい「セミナーは3時間なので演習といっても2つくらいだろう」と思われます。しかし実際にはなんと大小合わせて7つ。予想の3倍です。
また質問など双方向のやり取りなど、常に参加者と対話しながら進行したため、
「あっという間でした!」
「頭では理解したつもりが、実際に声に出してやってみるとなかなか上手く説明できないことに気づいた」
「グループワークで自分の発表に対して様々な角度から意見がもらえ、学ぶことが多かった」
「今まで受けたプレゼンセミナーの中で、一番面白かった!」
などの声が聞かれました。また、休憩中もみなさん楽しそうにお話しされたり、終了後も多くの方が残って交流を深められていた様子でした。
今回は説明力に絞ってのお話しでしたが、他にもプレゼンに必要なのは、話を組み立てる構成力、スライドなどの資料作成力、声の使い方や話す速度、口癖を減らすなどの話す力、そして、聞き手の感情に訴える伝える力です。どれか一つ欠けてもプレゼンで結果を出すことができません。総合力が必要なのです。
新人・若手のプレゼン基礎力向上から、中堅・ベテランのプレゼンスキルのブラッシュアップ、経営幹部の想いを伝え方まで、プレゼン/コミュニケーション研修をお考えの企業様は、ぜひビーエスエスを通じてご相談ください!
一般社団法人日本プレゼンテーション教育協会
代表理事/プレゼンテーション・ディレクター
西原 猛