ビーチ・ボーイズ 幻のアルバム!!
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 ビーチ・ボーイズ幻のアルバムと聞けば、誰もが昨年発売された『スマイル』を指すはず。

 でも『スマイル』は、多くのブロガーさんによって散々紹介され尽くしているので今更感も。

「スマイル」 ビーチ・ボーイズ

kazukunの神出鬼没-スマイル


 今回管理人が紹介するのは、かつて幻のアルバムだった『スタック・オー・トラックス』です。

「スタック・オー・トラックス」 ビーチ・ボーイズ

kazukunの神出鬼没-スタック・オー・トラックス

 1968年に発表されたビーチ・ボーイズのオリジナル・カラオケ集。彼らの歌の入っていない楽曲というものはいかがなものか...というわけで内容云々よりもアルバムを集める、といった感覚でお求めください。
曲目リスト

1 ダーリン
2 ソルト・レイク・シティ
3 スループ・ジョン・B
4 イン・マイ・ルーム
5 キャッチ・ア・ウエイブ
6 ワイルド・ハニー
7 リトル・セイント・ニック
8 恋のリバイバル
9 素敵じゃないか
10 神のみぞ知る
11 サーファー・ガール
12 リトル・ホンダ
13 ヒア・トゥデイ
14 素敵な君
15 レット・ヒム・ラン・ワイルド
16 ヘルプ・ミー・ロンダ
17 カリフォルニア・ガールズ
18 僕等のカー・クラブ


時代を先取りし過ぎた「カラオケ・アルバム」

 ビーチ・ボーイズの楽曲から、ヴォーカルを抜いた「カラオケ・アルバム」です。

 もっとも1968年当時、「KARAOKE」という単語は誕生以前。おそらくレコード会社との契約を守るため、苦肉の策としてリリースされたに違いありません。

 以前にも「ビーチ・ボーイズ・パーティー」というアルバムで、契約を消化したという過去が。

 驚くことに先見性は、このアルバムでも発揮しています。

 「アンプラグド」の遥か以前に録音された、肩の力を抜いたスタジオ・ライヴでした。

 (ビートルズやボブ・ディランをカヴァーしてます)

「ビーチ・ボーイズ・パーティ」 ビーチ・ボーイズ

kazukunの神出鬼没-ビーチ・ボーイズ・パーティ


 他に類をみないユニークな形式でレコーディングされたビーチ・ボーイズの1965年度作。スタジオ内でパーティを催しそれを録音したもので、寛ぎながらも充実したコーラス・ワークを雰囲気よく聴かせてくれる。収録曲はビートルズの3曲(M2、3、6)はじめ、シングル・カットされ彼らの代表曲のひとつとなったリジェンツのカヴァーM13、クリスタルズのM9、エヴァリー・ブラザーズのM7などカヴァーが中心。楽器が少ないところなんて、後の「アンプラグド」ものの先駆けだった!?余談ながら90年代にスローンが発表した『ネイヴィ~』の初回おまけだったEPはこの作品へのオマージュっぽかった。
クレジット

Brian Wilson(Guitar), Brian Wilson(Keyboards), Brian Wilson(Vocals), Carl Wilson(Vocals), Mike Love(Vocals), Brian Wilson(Producer), Dean Torrence(Performer), F. Smith(Composer), John Harris(Composer), Turner "Rocky" Wilson Jr.(Composer)
曲目リスト

1 ハリー・ガール
2 恋する二人
3 テル・ミー・ホワイ
4 パパ・ウー・モウ・モウ
5 マウンテン・オブ・ラヴ
6 哀しみをぶっとばせ
7 デヴォー・デッド・トゥ・ユー
8 アリー・ウープ
9 ゼアズ・ノー・アザー
10 アイ・ゲット・アラウンド
11 リトル・デュース・クーペ
12 時代は変わる
13 バーバラ・アン


 「KARAOKE」が世界中に浸透している現在では考えられないでしょうけど、発売当時は音楽ファンにまったく理解されずじまいでした。

 従って売上枚数も惨憺たる結果に。

 しかし「KARAOKE」が市民権を得てくると、このアルバムの先見性に注目が集まりだします。

 アナログ盤の数があまりに少ないので、いつしか『幻のアルバム』と呼ばれるように。

 世界中のコレクターが目の色を変えて、入手しようと必死になりました。

 となると数少ないブツは、プレミア価格でトレードされるように。

 庶民には手が届かないアルバムへと。

 もし読者の中に『スタック・オー・トラックス』のアナログ盤を所有している方がいたら、もれなくプレゼントを差し上げます。

 (※申し訳ありませんが、アメーバブログ会員のみとさせてもらいます)

 何時、何処で、どれほどの額で入手したのか詳細にコメントして下さい。

 アナログ時代は超貴重盤でしたが、CD化によって誰もが聴けるように。

 このアルバム最大の長所は、今までモノラルでしか聴けなかった曲がなんとステレオで聴けるように。

 難聴だったブライアン・ウィルソンは終始モノラルにこだわり、ステレオを認めませんでした(『~パーティ』の帯を参照)。

 他のメンバーの誰も、異を唱える事は……。

 ブライアンあってのビーチ・ボーイズなので、彼に追従するしかなかったのだと。

 なので名盤『ペット・サウンズ』も、モノラルでのリリースでした。

「ペット・サウンズ」 ビーチ・ボーイズ

kazukunの神出鬼没-ペット・サウンズ


 ところが『スタック・オー・トラックス』で初めて、ステレオで聴けるように。

 後に『ペット・サウンズ』のBOXが発売され全曲ステレオ化されましたが、それまでは『スタック・オー・トラックス』でしか聴けないレア物だったのです。


 お待たせしました。『スタック・オー・トラックス』から、オリジナル・カラオケを聴いていただきましょう。

 『ペット・サウンズ』収録曲限定です。

 まずはアルバムを代表する名曲、「素敵じゃないか」を。

 (曲を知らない方には、ヴォーカル入りステレオ・ミックスをどうぞ)

kazukunの神出鬼没-素敵じゃないか


 「素敵じゃないか (オリジナル・カラオケ)」 ビーチ・ボーイズ


 「素敵じゃないか (ステレオ・ミックス)」 ビーチ・ボーイズ


 お次はポール・マッカートニー大のお気に入り、「神のみぞ知る」。

kazukunの神出鬼没-神のみぞ知る 01


kazukunの神出鬼没-神のみぞ知る 02


kazukunの神出鬼没-神のみぞ知る 03


 「神のみぞ知る (オリジナル・カラオケ)」 ビーチ・ボーイズ


 「神のみぞ知る (ステレオ・ミックス)」 ビーチ・ボーイズ


 ポール・マッカートニーとブライアン・ウィルソンが共演したこちらも必聴!!

 「神のみぞ知る」 ブライアン・ウィルソン & ポール・マッカートニー


 もう一つおまけに、ブライアンがリードの「神のみぞ知る」も。

 「神のみぞ知る (ブライアン・リード)」 ビーチ・ボーイズ


 神のみぞ知る(かみのみぞしる、God Only Knows)は、ザ・ビーチ・ボーイズの楽曲。1966年のアルバム『ペット・サウンズ』に収録。ザ・ビートルズのポール・マッカートニーが「今まで聴いた中で最高の曲」と最大級の賛辞を寄せたことで知られる(この曲に触発されてヒア・ゼア・アンド・エヴリホエアを書き上げたとされる)。『素敵じゃないか』とのカップリングでシングル発売され、全米39位まで上昇した。2004年に『ローリング・ストーン(Rolling Stone)』誌が選んだ「ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500」では25位となった。
 なお、ロック史上初めて曲名に「God(神)」という単語が使用された曲である。
 1997年に発表されたステレオ・ヴァージョンでは、カール・ウィルソン、ブルース・ジョンストン、そしてブライアン・ウィルソンによる三部輪唱を含むコーダの前のブライアンのリード・ヴォーカルが、発見できたマルチトラック・テープの都合により、カールのものに差し換わっている。(ウィキペディアより)


 3曲目は「ヒア・トゥデイ」。

 「ヒア・トゥデイ (オリジナル・カラオケ)」 ビーチ・ボーイズ


 ↓歌が始まるのは1分30秒過ぎあたりなので、ご注意を。↓

 「ヒア・トゥデイ (ステレオ・ミックス)」 ビーチ・ボーイズ


 ラストは「ザッツ・ノット・ミー」です。

 「ザッツ・ノット・ミー (オリジナル・カラオケ)」 ビーチ・ボーイズ


 「ザッツ・ノット・ミー (ステレオ・ミックス)」 ビーチ・ボーイズ


 ブライアンやカールになりきって歌うも、ブライアンの音作りを堪能するも良しです。

 洋楽アーティストのオリジナル・カラオケって、たぶんビーチ・ボーイズだけなんじゃないかと。

 ビートルズやストーンズも発売してくれないかな。

 「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウイープス」のカラオケなんて、演奏を聴くだけでもありじゃないかと(ギターはエリック・クラプトンですもん)。


おまけ


 名盤『ペット・サウンズ』には、管理人にピッタリの曲が。

 「I Just Wasn't Made for These Time (モノラル)」 ビーチ・ボーイズ


 邦題は洋楽に詳しい方なら、誰もがご存知ですよね(誰がこんな邦題つけたんでしょう?)。

 (洋楽に詳しくない方は、文末を御覧になって下さい)


 ↓いやぁ、『ペット・サウンズ』って本当にいいですねぇ~。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。
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ペット・サウンズ
リリース 1966年5月16日 録音 1965年11月1日 -1966年4月13日
「スループ・ジョン・B」のみ1965年7月12日
時間 36分 25秒 レーベル キャピトル・レコード
プロデュース ブライアン・ウィルソン
 『ペット・サウンズ』(Pet Sounds)は、アメリカのバンド、ザ・ビーチ・ボーイズが1966年にリリースしたスタジオ・アルバム。

 本作はブライアン・ウィルソンの最高傑作と見なされ、多くの音楽評論家が最良のポップ・アルバムやロックの名盤と評価している。1995年には『MOJO magazine』の作曲家や音楽プロデューサー達の投票で1位に選出され、1998年には『Q magazine』の読者投票ランキングでは31位に選ばれた。更に、2003年に『ROLLING STONE』が行った「Rolling Stone's 500 Greatest Albums of All Time」(Wenner Books 2005)では1位のビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』に次ぐ2位に選出されている。発売から30年余経った1997年に、アメリカでプラチナ・アルバムに認定された。
 同作は本質的にはブライアンのソロ作品と呼べる。彼はバンドとのツアーを取りやめ、腕利きのスタジオ・ミュージシャンたちと共に一人、スタジオでの録音に集中した。ブライアンはビーチ・ボーイズによる美しいハーモニーに、バズ・オルガンやハープシコード、フルートに加え自転車のベルやテルミン、犬笛と言った変わった道具での音響効果を多重録音により付け加え、作品を創り上げた。またプロの作詞家、トニー・アッシャーを作詞に起用し、曲のイメージを伝え、詞におこす作業を任せた。従って、本作のレコーディングにおいてブライアン以外のメンバーはほぼボーカルとコーラスのみでの参加となっている。
 なお本作は、ビートルズのアルバム『ラバー・ソウル』から影響を受けて作ったと後にブライアンは明言している。その影響がUSヴァージョンによるものなのか、UKヴァージョンによるものなのかは、常に論議の的になっている。『ペット・サウンズ』は逆に『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』に影響を与えたといわれている。
 『ペット・サウンズ』は現在でこそロック史上に残る名盤として扱われているものの、発売当時はそれまでのビーチ・ボーイズにあったサーフィンやホット・ロッドといった言葉が全く登場せず、ブライアンの心情を吐露したような複雑な内容から、あまり受け入れられなかった。キャピトル側も売れ行きが芳しくないのを見て、すぐにベストアルバムのリリースを行っている。ブライアン渾身の一作にもかかわらず、皮肉にもその反響の低さと、次作『スマイル』の製作が頓挫したことにより、既に不安定になっていた彼の精神状態は更に悪化していくことになる(ウィキペディアより)。


曲目

表記のないものは全て作詞・作曲:Brian Wilson/Tony Asher
A面
素敵じゃないか Wouldn't It Be Nice (Brian Wilson/Tony Asher/Mike Love) 2:22
僕を信じて You Still Believe in Me 2:30
ザッツ・ノット・ミー That's Not Me 2:27
ドント・トーク Don't Talk (Put Your Head on My Shoulder) 2:51
待ったこの日 I'm Waiting for the Day (Brian Wilson/Mike Love) 3:03
少しの間 Let's Go Away for Awhile (Brian Wilson) 2:18
スループ・ジョン・B Sloop John B (Traditional/Brian Wilson)2:56
B面
神のみぞ知る God Only Knows 2:49
救いの道 I Know There's an Answer (Brian Wilson/Terry Sachen/Mike Love) 3:08
ヒア・トゥデイ Here Today2:52
駄目な僕 I Just Wasn't Made for These Times3:11
ペット・サウンズ Pet Sounds (Brian Wilson)2:20
キャロライン・ノー Caroline, No 2:52



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