アルバム「ラバー・ソウル」

kazukunの神出鬼没-ラバー・ソウル


 65年末に発売されたアルバム「ラバー・ソウル」。

 ジョージ・ハリスンの作品で12弦ギターが使われたのは、「恋をするなら」が初めてでしょう。

 この曲でジョージは、ソングライターとしての地位を確立したといえるのでは。

 「恋をするなら」 ビートルズ


 ステージで演奏された唯一のオリジナル曲ですし、カヴァーされたのも最初かも。

 日本武道館公演の写真にも、12弦ギターを持つジョージの姿が。

kazukunの神出鬼没-恋をするなら 武道館 モノクロ


kazukunの神出鬼没-恋をするなら 武道館 カラー


 「恋をするなら ライヴ・ヴァージョン」 ビートルズ


 この公演からほどなくして、ビートルズは公演活動を中止してしまいます。リンゴの表情なんて、苦虫を噛み潰しているかのよう。テンションが下がっているせいか、とても上手な演奏とは……。

 「恋をするなら」をカヴァーしたのはホリーズ。

kazukunの神出鬼没-恋をするなら ホリーズ


kazukunの神出鬼没-ホリーズ レコード盤


 「恋をするなら」 ホリーズ


 初のカヴァー曲でしたが、レコード・セールスは伸び悩みました。

 また、この曲は同時期にホリーズとの競作の趣向で曲提供された(ビートルズがシングルカットを行わない代わりホリーズがシングルのみで発売した)。当時はジョージもホリーズのバージョンがヒットすることを期待していたが、当時のホリーズにしてはあまり売れず、(全英最高位20位)売上は失敗に終わった。これに腹を立てたジョージは「ホリーズのコーラスはインスタント・グループのように呼吸が合っていない」と酷評した。(以来、ホリーズはこの曲をライヴするのをやめたという)。
 ウィキペディアより


 ホリーズはイギリスでは成功していましたが、アメリカではサッパリ。66年に発表された「バス・ストップ」で、やっと世界的なヒットに恵まれます。日本で一番有名なのも、この曲です。12弦ギターのイントロは、とてもキャッチー。


kazukunの神出鬼没-バス・ストップ ホリーズ


 「バス・ストップ」 ホリーズ


 日本ではキャンディーズがカヴァー。田中好子さんがメイン・ヴォーカルです。

 「バス・ストップ」 キャンディーズ


 いろいろ調べてみたところ、ビートルズが12弦ギターを使ったのは「ラバー・ソウル」まで。

 よってビートルズに関しては、ひとまずピリオドです。

 他のアーティストによる12弦ギターの名曲を御存知でしたら、是非コメントをお願いします。

 名曲のある限り、このシリーズは続けたいので。


 ↓もうあと1回くらいは、12弦ギター特集がお届けできるかも。ネタが底をついてしまって……。
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