同名異曲 「ハートブレイカー」
何が紛らわしいって、「同名異曲」くらい紛らわしいものはないと思います。特に曲がうろ覚えの場合、間違って入手しないとも限りません。
中でも「ハートブレイカー」と題された曲は、私の貧弱な音楽知識でも片手では足りなくなるほど。
今回は洋楽初心者に贈る、「ハートブレイカー」の聴き比べです。
★レッド・ツェッペリン
「ハートブレイカー」 レッド・ツェッペリン
2003年発行「レコード・コレクターズ 7月号 伝説と栄光のライヴ史 1968-1980」は、彼らのセット・リストが簡単に判るスグレモノの記事でした。
「ハートブレイカー」は、1977年以外は(見落とししてたらゴメンナサイ)全てのステージで演奏されていました。
ハード・ロック・ファンなら、必聴曲の一つです。
★グランド・ファンク・レイルロード
レッド・ツェッペリンのアメリカ公演の前座をやった際にその凄まじい歌と演奏力で聴衆を熱狂させたことにより、ロックファンにその名を轟かすようになる。アルバムからシングルカットされた「ハートブレイカー」はハードロックの古典となっており、ザ・タイガースがコンサートのレパートリーとして取り上げたり、後々フォークシンガーとしてデビューする井上陽水がこの曲のコード進行を模倣して「傘がない」を書いたように、日本では早くから人気があった。1971年の来日公演は激しい雷雨の中で行なわれた。当時のロック伝説のひとつに数えられる後楽園球場の演奏は、あまりの過激ぶりに主催者の内野二朗は怒りと心痛で疲労困憊。これがキョードー東京がハードロックを手掛けない理由の一つになった。(ウィキペディアより引用)
ジャケットのコピー、「レッド・ツェッペリンもぶったまげたゴキゲンなサウンド!!」は言い得て妙。
グランド・ファンク・レイルロード(略してGFR)が前座を務めた、レッド・ツェッペリンのコンサート。メインを食ってしまったのは有名な話です。それ以来、ツェッペリンは前座を排したとか。
「ハートブレイカー」といえば、私はこの曲で決まり!!
「ハートブレイカー」 グランド・ファンク・レイルロード
基本的にはたった4つのコードで作られたこの曲。シンプル極まりないコード進行ですが、これがいいのなんのって。
でも私はGFRヴァージョンより、こちらを聴いた回数が遥かに多いのです。
「ハートブレイカー」 タイガース
この曲が収録された「サウンズ・イン・コロシアム」、音質はイマイチですがロック入門盤としてはこれ以上の教科書ってなかなか見つからないと思います。私も随分お世話になったもの。
GFRは「エニーバディズ・アンサー」もカヴァー。YouTubeのは針飛びだらけだったので、本家のGFRヴァージョンでどうぞ(まともな音なら、タイガースの方がずっと良い出来です)。
「エニーバディズ・アンサー」 グランド・ファンク・レイルロード
ところで「ラヴ・ラヴ・ラヴ」というタイトルを聞けば、音楽ファンなら誰しも「ドリームズ・カム・トゥルー」のを思い浮かべるはず。極めて少数派でしょうが、私の場合タイガースが真っ先なのです。同名異曲繋がりということで。
「ラヴ・ラヴ・ラヴ」 タイガース
こちらも映像がイマイチですが、ベースを弾いているのは「小野田官房長」です。
★傘がない(GFR風)
ウィキに書かれていたように、井上陽水さんの「傘がない」は「ハートブレイカー」を拝借しています。
今回の記事を書くに至ったのは、YouTubeでとびきり面白い音源を見つけたからなのです。
「傘がない」 井上陽水
「傘がない(GFR風)」 井上用水
アマチュア・ミュージシャンの手によるものだと思うのですが、今回の記事の目玉に相応しい出来。他はスルーしても、この曲だけは最後まで再生して欲しいです。
★フリー
「ハートブレイカー」 フリー
ヴォーカルのポール・ロジャースは、前回特集したクイーンとのコラボが記憶に新しいところ。
フリーはこの曲に限ります。
「オール・ライト・ナウ」 ポール・ロジャース + クイーン
★ローリング・ストーンズ
「ハートブレイカー」 ローリング・ストーンズ
この曲の場合、「ハートブレイカー」はあくまでも副題。MCでは必ず、「ドゥー・ドゥー・ドゥー・ドゥー・ドゥー」と紹介されます。
でもなんとなくそのタイトルでは、居心地が悪いような。西洋と日本人の感覚の違いでしょうか。日本盤は「ハートブレイカー」として売らざるを得なかったでしょう。
「ハートブレイカー(ライヴ・ヴァージョン)」 ローリング・ストーンズ
1973年前後のミック・テイラーは、ギタリストとして最も脂が乗っていた時期かと。後釜のロニーはミックをコピーするのは大変だったはず。
「ハートブレイカー」特集、お楽しみいただけましたか? 繰り返しますが、井上用水さんヴァージョンは必聴ですよ。
続きをお楽しみに。それでは。
↓最近ネタに困っていて。なかなか更新できないのをお詫びします。
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何が紛らわしいって、「同名異曲」くらい紛らわしいものはないと思います。特に曲がうろ覚えの場合、間違って入手しないとも限りません。
中でも「ハートブレイカー」と題された曲は、私の貧弱な音楽知識でも片手では足りなくなるほど。
今回は洋楽初心者に贈る、「ハートブレイカー」の聴き比べです。
★レッド・ツェッペリン
「ハートブレイカー」 レッド・ツェッペリン
2003年発行「レコード・コレクターズ 7月号 伝説と栄光のライヴ史 1968-1980」は、彼らのセット・リストが簡単に判るスグレモノの記事でした。
「ハートブレイカー」は、1977年以外は(見落とししてたらゴメンナサイ)全てのステージで演奏されていました。
ハード・ロック・ファンなら、必聴曲の一つです。
★グランド・ファンク・レイルロード
レッド・ツェッペリンのアメリカ公演の前座をやった際にその凄まじい歌と演奏力で聴衆を熱狂させたことにより、ロックファンにその名を轟かすようになる。アルバムからシングルカットされた「ハートブレイカー」はハードロックの古典となっており、ザ・タイガースがコンサートのレパートリーとして取り上げたり、後々フォークシンガーとしてデビューする井上陽水がこの曲のコード進行を模倣して「傘がない」を書いたように、日本では早くから人気があった。1971年の来日公演は激しい雷雨の中で行なわれた。当時のロック伝説のひとつに数えられる後楽園球場の演奏は、あまりの過激ぶりに主催者の内野二朗は怒りと心痛で疲労困憊。これがキョードー東京がハードロックを手掛けない理由の一つになった。(ウィキペディアより引用)
ジャケットのコピー、「レッド・ツェッペリンもぶったまげたゴキゲンなサウンド!!」は言い得て妙。
グランド・ファンク・レイルロード(略してGFR)が前座を務めた、レッド・ツェッペリンのコンサート。メインを食ってしまったのは有名な話です。それ以来、ツェッペリンは前座を排したとか。
「ハートブレイカー」といえば、私はこの曲で決まり!!
「ハートブレイカー」 グランド・ファンク・レイルロード
基本的にはたった4つのコードで作られたこの曲。シンプル極まりないコード進行ですが、これがいいのなんのって。
でも私はGFRヴァージョンより、こちらを聴いた回数が遥かに多いのです。
「ハートブレイカー」 タイガース
この曲が収録された「サウンズ・イン・コロシアム」、音質はイマイチですがロック入門盤としてはこれ以上の教科書ってなかなか見つからないと思います。私も随分お世話になったもの。
GFRは「エニーバディズ・アンサー」もカヴァー。YouTubeのは針飛びだらけだったので、本家のGFRヴァージョンでどうぞ(まともな音なら、タイガースの方がずっと良い出来です)。
「エニーバディズ・アンサー」 グランド・ファンク・レイルロード
ところで「ラヴ・ラヴ・ラヴ」というタイトルを聞けば、音楽ファンなら誰しも「ドリームズ・カム・トゥルー」のを思い浮かべるはず。極めて少数派でしょうが、私の場合タイガースが真っ先なのです。同名異曲繋がりということで。
「ラヴ・ラヴ・ラヴ」 タイガース
こちらも映像がイマイチですが、ベースを弾いているのは「小野田官房長」です。
★傘がない(GFR風)
ウィキに書かれていたように、井上陽水さんの「傘がない」は「ハートブレイカー」を拝借しています。
今回の記事を書くに至ったのは、YouTubeでとびきり面白い音源を見つけたからなのです。
「傘がない」 井上陽水
「傘がない(GFR風)」 井上用水
アマチュア・ミュージシャンの手によるものだと思うのですが、今回の記事の目玉に相応しい出来。他はスルーしても、この曲だけは最後まで再生して欲しいです。
★フリー
「ハートブレイカー」 フリー
ヴォーカルのポール・ロジャースは、前回特集したクイーンとのコラボが記憶に新しいところ。
フリーはこの曲に限ります。
「オール・ライト・ナウ」 ポール・ロジャース + クイーン
★ローリング・ストーンズ
「ハートブレイカー」 ローリング・ストーンズ
この曲の場合、「ハートブレイカー」はあくまでも副題。MCでは必ず、「ドゥー・ドゥー・ドゥー・ドゥー・ドゥー」と紹介されます。
でもなんとなくそのタイトルでは、居心地が悪いような。西洋と日本人の感覚の違いでしょうか。日本盤は「ハートブレイカー」として売らざるを得なかったでしょう。
「ハートブレイカー(ライヴ・ヴァージョン)」 ローリング・ストーンズ
1973年前後のミック・テイラーは、ギタリストとして最も脂が乗っていた時期かと。後釜のロニーはミックをコピーするのは大変だったはず。
「ハートブレイカー」特集、お楽しみいただけましたか? 繰り返しますが、井上用水さんヴァージョンは必聴ですよ。
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