ワールドカップ・ポーランド戦~25年前の涙を噛みしめる | 大次郎 侍心 SAMURAI-HEART

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25年前の悔しさを忘れるな!!

そんな思いで残り10分を見守った

会場はブーイングの嵐 SNSは非難轟々のコメント

それでも25年前のあの瞬間を目にした人の思いは

皆同じだったはず

 

2018FIFAワールドカップロシア大会

日本のグループリーグ第三戦VSポーランド

我が日本代表は0-1とリードされている状況で

このまま攻めずに試合を終わらせる戦術をとった

 

同時刻の別会場は1-0でコロンビアリード

このままいけばイエローカードの差で日本の2位通過が決まる

しかしセネガルが追いつけば敗退する

日本は引き分けに持ち込めば通過

西野監督は無理して攻めて返り討ちに合うより

現状維持してコロンビアの勝利を待つことを選んだ

選手たちも不本意を承知で監督の采配に掛けた

 

結果はコロンビアの勝利、日本0-1で敗戦

日本の決勝トーナメント進出が決まった

3度目のラッキー

私の主観ですが日本は3試合ラッキーを呼び込んで

見事にグループリーグを突破した!!

 

ただし後味の悪い試合で日本中が戸惑ったと思う

普通に考えれば試合放棄も同然の行為

サッカーを純粋に楽しんでいる人を侮辱する戦いだ

日本人は弱くとも一生懸命戦う人間に心を打たれる

卑怯だ、攻めに行って負けたほうがマシ

もう日本を応援しないという声が出た

 

気持ちはわかる

この2試合の日本の戦いに好感を持って

まさかここまでやるとは思わなかったと

応援したくなった人もいるでしょう

 

でも待ってください

ワールドカップだけ切り取ってみている人には悪いんですけど

日本代表は今戦い始めたんじゃないんですよ

少なくとも、区切るならプロリーグが始まった25年前から

世代を変えてずっと世界と戦い続けてるんです

究極はワールドカップで優勝するために

 

最初に突きつけられた課題で永遠の課題

「ずる賢さの欠如」

1993年プロリーグ開幕と共にワールドカップアジア予選を勝ち抜いた

最後の試合で勝てば初めてワールドカップに出場できるというところで

1点リードの後半アディショナルタイムに同点ゴールを決められて敗退

これが「ドーハの悲劇」として語り継がれている

この時日本はリードした状態で残り時間が少なくなっても

攻めることをやめなかった

その結果、パスミスからカウンターをくらい

コーナーキックから失点

したたかな時間稼ぎができればワールドカップへ行けていた

体力を消耗しきった時間に馬鹿正直に攻める必要があったのか

外国人から言われた「ズル賢さが足りない」

日本人の真面目さ勤勉さは素晴らしい

しかし、きれいごとは日本国内でしか通用しない

それを突き付けられた一戦だった

 

国民性といってしまえばそれまで

正々堂々、全力疾走が日本人の美徳だろうね

その美徳をもって相手をねじ伏せられればいいでしょう

でも、日本のサッカーは世界で61番目(FIFAランキング)だから

野球、女子サッカーでは世界一になれたけど

男子サッカーは力不足まだまだだから

可能性がある限り生き残れる作戦を遂行するんだ

決勝トーナメントでまた試合ができる経験とできない経験

どっちがいいかって言うまでもないでしょ

 

今回の批判の対象は

負けてるのに攻めることを放棄したということ

プロスポーツは勝利を目指してベストを尽くすことが

規範でありそれは世界共通だと思う

今回のことは海外からも批判を受けている

 

じゃあ、なぜ西野監督はあえて時間稼ぎをやったのか

攻める->カウンターでゴール奪われる->ミスした選手が叩かれる

攻める->ボールを奪われる->イエローをもらう->選手が叩かれる

セネガルが同点に追いつく->西野監督が叩かれる

敗退の責任を自分が背負う覚悟をした!!

そして南米サッカーはずる賢さ旺盛だから

コロンビアが逃げ切ることにも確信があった

日本が今から同点に追いつくのはもはや至難の業

ゆえに確率の高いほうをとった

命懸けの超絶采配

そしてこの采配は

西野監督の頭脳とキャリア

日本サッカーの経験値があったからできたのではないか

誰にも真似できない凄いことだ!!

 

戦前日本がグループリーグ突破の可能性をつかむなんて

ほとんどの人が思っていなかったはず

ワールドカップではこういうこともあるのだと知ろう

一瞬がっかりするかもだけど、何故か?その理由を知ろう

 

我々はトーナメント一発勝負の

爽やかな幕切れを見て育ってきた

だから信じられないのは当然

でもこれが現実!!

日本サッカーにとって貴重な財産になった!!

でも、子供には説明しましょう

これをやっていいのは日本A代表の監督が指示したときのみ!!

やりたかったらA代表選ばれろ!!とww

ちなみにポーランドがボール取りに来なかったから

よけい滑稽に見えちゃったねw

 

ドーハの悲劇の時私は高校3年生だった

地元静岡に清水エスパルス立ち上がって

高校サッカー伝説の選手(真田や沢登)が続々と入団したことと

前年に日本代表が地元開催のアジアカップに優勝したことで

サッカーにのめり込むようになった

サッカー雑誌を買いあさるようになって

海外リーグにも興味を持つようになった

日本代表のアジア最終予選は全力で応援していたので

最後にイラクにやられたときは本当に泣きしました

あの時の教訓が

25年後のワールドカップで生かされたと考えたら

非常に感慨深い!!

 

そしてベスト16

強豪ベルギー相手にどれだけ戦えるか

ベストをつくせ日本代表!!

 

デハ!!