怪我の症状です。
信長~魔王降臨~の本番前夜11/3(金)
ゲネプロにて、クライマックスとなる本能寺の変
信長の大立ち回りのシーン
私は明智光秀の兵隊として信長を倒すために
段上からジャンプ斬りをした際に右足が伸びたまま着地してしまい
膝にダメージを受けて転倒した
その直後は立ち上がれなかったが
斬られる手だったので斬られて這いつくばりながら袖に捌けた
出番はそれが最後だったためゲネプロは止まることなく終わったが
脚を引きずる状態だったため明日の本番ヤバいと思った。
本役の浅井長政ではなく、斬られ役で怪我するとは。
時刻は22時
電車と徒歩でなんとか新橋から帰宅したが、右足に体重がかかっとときに
グキッという感じで状態が崩れた
これは骨にきてるか?
寒気がして夜間診療の病院を探した。時刻は23時
比較的家の近くに病院があったためタクシーで向かった
夜間では専門医がいないため具体的な症状はわからない
レントゲンをとってもらい幸いにも骨は大丈夫なことがわかった
その時点では半月板損傷の疑いということ
明日が本番だからということを伝え痛み止の薬をもらう
後日MRIを受けるというようなアドバイスをもらった
座長に状態を伝え、共演者さんにテーピングができる人がいるとのことで
殺陣はできる範囲に作り替え、まず初日をやりきろうということでまとまった
時刻は深夜2時
本番初日の朝、足は痛い、膝から下は腫れて膨れている
烏森神社にお参りをして小屋へ向かった
テーピングをしてもらい動きをチェック
やはりゆっくり歩くのがやっと
長政の殺陣シーンの作り替えを行い、斬られ役は代役を立てて
後はパッションだ!!ということで本番に望む
しかし、いざ立ち回りになると気持ちが入るものだ
気持ちが入れば体が動いてしまう
それを制御できなかった結果、舞台の真ん中でこけてしまう
右膝に体重がかかったときにグキッと膝がズレた感覚
槍を両手で持って刺しにいく動作だから踏ん張りができず転倒
その後はなんとかやけくそで立ち直りシーンを完了
膝への不安が更に高まる
またその後のお市との別れのシーンでお市にすがり付かれたときに
膝グキが再び起こった。。。
「市、さらばだ…」といいながら脚を引きずって捌けた
浅井長政は物語の一幕で死亡するので二幕は私の出番がない
なので出番終わり次第再び病院へ行け指令が出た
病院探すのは結構大変だけど劇場近くで見つかったので
付き添いの人と向かった
夜の本番までは4時間空いている
病院でMRI検査をして、内出血を抜いてもらい
膝サポーターをつけてもらった
ただ、MRIの結果は月曜に専門医が来てからとのことだった
夜の回は長政の殺陣シーンも代役にしてもらい
戦いが中断する直前で敵を刺しながら出てくるように作り替えられた
それでなんとか初日を終える
人混みに出るのは危険なので終演後、お客様に会うことはできなかった
これから家から劇場まではタクシー通いになった
2日目日曜日足が更に腫れてきた
そして昼の回で不覚にもまた槍を使うところで転んでしまった
夜の回は体重のかけ方を修正してこなした
3日目月曜日は夜のみの公演のため
午前は整骨院へ行き、昼は病院へ診断結果を聴きに行った
そこて症状が
「右膝前十字靭帯断裂」と判明した
ジャンプの際足を伸ばした状態で着地
着地の衝撃で膝関節の骨がずれた時に前十字靭帯が切れたようだ
ここの靭帯は膝の関節の稼働を制御する紐のようなもの
これがないと支えがなくなるので太ももと足の骨の自由が聞かなくなり
歩けなくなる
膝グキはこれが原因なんだとわかった
もともと殺陣ができる状態じゃない大怪我だった
この怪我はバレーボールや柔道など膝に負担がかかるスポーツの怪我
回復には手術が必要
体の別のところから腱を持ってきて靭帯を作るという再建手術が必要
そして再起には早くて半年のリハビリが必要
手術しなくても歩けるようにはなるが
ダッシュや方向転換などの動きはできない
即決で手術することを決めた
それから千秋楽までなんとか終える事ができた
怪我のせいで今まで積み重ねてきたものプランが崩れたこと
修正のための手間
お客様に万全の姿を見せられなかったこと
全体に及んだ被害は計り知れない
代役を立てて降板になる選択肢もあった
自分が全力でやった上での結果なので全てを受け止められるが
でも怪我に及んだ要因はいくつかある
運とかでは片付けられない
既にこの悔しさは次に向けている
来年2月は足は間に合わないが精神的主柱として芝居を支える‼
そして8月には完全復帰できるように
メンタルはやる気マンマンだぜ‼
明日から入院します!!
怪我する前の浅井長政の舞台写真は残ってます
デハ!!