佐々木小次郎は生年からの確かな生涯記録があまり残っていない
知る人のほとんどは巌流島で宮本武蔵に敗れたぐらいの
エピソードだろう
巌流島にて小次郎と大次郎
敗者の記録は削除されるのが人類の歴史
小次郎が巌流島で散るまでの間の実績もほとんど残されていない
佐々木小次郎とはどれほどの人物だったのか
本当のところはわからない
我々に伝わっているわずかな逸話も
もしかしたら作り話なのかもしれない
逸話をつなげていくと矛盾が起こるからだ
でもそんなことはどうでもいい
私が佐々木小次郎という人物を演じるうえで必要な情報
そして皆様が大次郎演じる佐々木小次郎に
興味を持っていただくために
どこかで語られたお話をそのままお話ししたい
そもそも佐々木小次郎という名前だったかも定かではない
宮本武蔵の養子の宮本伊織が1654年ごろ残した
「小倉碑文(こくらひぶん)」には
小次郎の名は「岩流(巖流)」としか書かれていない
それから武蔵に関する記録をまとめた書において
1755年の『武公伝』には「小次郎」とあるのみ。
「佐々木」の姓が登場するのは1776年の『二天記』が初めて
武蔵が没してから130年後のことである。
佐々木小次郎の名はのちに作られたものではないかという説
生誕の地は現・福井県越前市北坂下町の高善寺といわれている
そして小次郎の生年も不明
『二天記』によれば小次郎は越前の生まれで
同国の中条流の剣豪・富田勢源(とだせいげん)との家人となり
幼少のころから兵法の稽古に励んだとある。
勢源の生年没年も不明ですが、戦国時代の朝倉氏の家臣でしたから
推定で1520年頃の生まれ
小次郎がこの人に弟子入りしたとしたら
巌流島の1612年には小次郎は結構高齢の計算になります
武蔵はまだ10~20代だと言われてましたから
この説もどうなんだろうと思います
なので小次郎の年齢はまったくの謎!!
また、出生地は、豊前国(現福岡県田川郡)の
有力豪族佐々木氏の一族とされる説もある
小次郎の持つ刀「備前長船長光(びぜんおさふねながみつ)」
刃長三尺三寸(約1メートル)全長1.3メートルの野太刀
しかしこれには、「物干し竿」というあだながあり、
それは「長いだけで斬るには向かない」とする
侮蔑的な意味合いがある
でもおそらくこれは皮肉めいたものであり
後世につけられたとみられる
この刀は、小太刀の名手である師の冨田勢源が
稽古でも相手に3尺以上の大太刀を持たせ
自分は小太刀で戦ったという
小次郎は勢源の小太刀に対してまずまずの技能を発揮した
福井県・一乗滝にて燕返しの特訓!!
小次郎の秘剣・燕返し体得秘話
『ある時、小次郎は近くの一乗滝(いちじょうだき)で流れる水を見ていました。するとそこへツバメが飛んできて、空を切って一回転すると空へと舞い上がりました。「飛んでいるツバメは、どんな剣の達人でも斬る事が出来ないと言うが、もしツバメを斬る事が出来れば、わたしは師匠を抜く事が出来るかもしれん」こうして小次郎は、毎日滝へ出かけては、ツバメにいどみ続け、ついにツバメを斬りおとすと技をあみ出したのです。そして、その技で師匠に勝つ事が出来た小次郎は、長い剣を使う剣法を『厳流(がんりゅう)』、ツバメを斬りおとした奥義(おうぎ)を『ツバメ返し』と名付け、さらに剣術を磨く為に、諸国へ武者修業に出かけたのです。』
そして自らの流派を「巌流」と呼んだ
諸国をめぐり、高名の武芸者と数度勝負をしたが
一度も負けなかったという
巌流島決闘の起こり
小次郎が豊前小倉にやってきたとき
その評判を聞いた藩主・細川忠興が小次郎を小倉に留め
小倉藩の剣術師範となる
小倉では小次郎の門弟となる者が増えた
その後、宮本武蔵が仕官を求め放浪しているときに
九州の小倉藩細川家に天下一の剣豪がいると聞きつけた
そこで武蔵はその小次郎を倒せば自分が
小倉藩に仕官できると考え、藩に願い出る。
それから決闘承認の知らせが届き、場所が巌流島に決まる。
なぜ城ではなく海にぽつりと浮かぶ小さな島が選ばれたかは
武蔵が関ヶ原の戦いの際、石田三成側についていたため
反逆者を仕官することが知られれば幕府からお咎めを受ける
ということを恐れたためと言われている。
→多分武蔵は小次郎に敗れるだろうと思われて決闘を承認し
この場所にされたのではなかろうか。
小次郎自身も果し合いを申し込まれて受けないわけにいかないし
しかし、宮本武蔵に敗れる
この決闘に関しては、敗れて死亡したという説や
武蔵との立会いはあくまで試合であって、死亡にはいたらず
武蔵の弟子たちに殺されたということも言われている
また、弟子らが互いの師の優劣で揉めたことが発端であり
過激な門人らの争いが一連の騒動を引き起こしたという説もある
武蔵が勝ったが、その後小倉藩からの仕官の報せは
届かなかったようだ。
小次郎の墓は
山口県の北部・萩市よりも北東の阿武郡阿武町福賀の山中にある
小次郎が巌流島で息絶えた後
妻の「ユキ」が小次郎の遺髪を抱き
キリスト教の禁令により多くのキリシタンとともに
安住の地を求め逃げ延びた地
ユキはこの地の正法寺に身を寄せ剃髪して尼となり
夫・小次郎の冥福を祈り菩提を弔うために墓を建て
その墓のすぐ下のお堂というか庵で一生を終えたという
大次郎主演公演『巌流島』
佐々木小次郎役
【開演時間】
2017
8/19(土)14:00/19:00
8/20(日)13:00/18:00
8/21(月)19:00
8/22(火)14:00
開場は開演の30分前
チケット4,300円
武蔵野芸能劇場
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デハ!!