26年前のちいさなわだかまり | 大次郎 侍心 SAMURAI-HEART

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サムライプレーヤー☆大次郎の直情系ブログ

先日いい番組やってました
26年前の札幌円山球場で起こったプロ野球史上最悪の事故
ジャイアンツ吉村選手と栄村選手の衝突
その後の二人の人生のドキュメンタリー

吉村選手は再起不能とも思われる大ケガを負いましたが
決死のリハビリを遂げ、またグラウンドに復帰する
しかし栄村選手は、その後いい活躍ができず
巨人から他チームへ移籍したあと引退。
一般企業に就職するがずっと罪悪感を背負って生きてきたという。

私は26年前、この事故を非常に残念に思い
巨人が優勝を逃す度にあの事故がなければなーと
思っていたファンの一人でした。
しかし、栄村選手のことを考えると複雑
事故後の行方がどうなっているのかずっと気になっていました

巨人を背負って立つ選手が大けがしてしまったことは痛いですが
全力プレーの結果におこってしまった事故については
何も言える事はない。
栄村選手はプロとして生き残るために必死だったと思う。
守備固めで出場しているのだから外野に飛んできたボールに
一直線に駆けて行ったんだと思う。
命がけのプレーに対して見てる側が文句を言える事はない。

栄村選手は野球を忘れる為に別の仕事を選んだ。
吉村選手が復帰したことに歓喜することがあっても
怪我の後遺症を引きずった姿を見れば、
罪悪感が消える事は無い。
吉村選手の引退についても、
怪我がなければもっとやれたと考えるしかなかった。
家族まで非難されるかもしれないという
感情とも戦っていた。
吉村選手に何も声をかけることはなく生きて来たという。

それで26年後、栄村から手紙が届けられた
吉村が栄村を恨んでいるわけではなかったが
自身のケジメのための謝罪の手紙だった

吉村選手は復帰後、優勝を決めるサヨナラホームランを打った。
その喜びを味わえた私は、それで十分
そして今回、栄村選手の苦悩の人生と生の声が聞けて
26年間のファンとしてのちいさなわだかまりが晴れた気がした。
ずっと涙を流してみていた

デハ!