辿り着く場所・主演ごあいさつ(公演パンフレットより) | 大次郎 侍心 SAMURAI-HEART

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サムライプレーヤー☆大次郎の直情系ブログ

武士道特別公演其ノ二
『辿り着く場所 -The place which arrives』
2012.6.5~10
シアター1010 ミニシアター


主演よりごあいさつ

『幸せ』
現在、自分にとっての『幸せ』はなんだろう?
それは他でもない、父・母ともに健在であるということです。
自分が何をして生きようとも、
その根本は両親が居てくれることが支えになって
やっていけているのだと思っています。
時代劇を始めてからこの事を色濃く感じるようになりました。

戦国時代、武将達は何人もの側室を抱え多くの子を産ませました。
嫡男ならば後継ぎとして大事に育てられますが、
それ以外の子達はお家繁栄の名目で幼くしてあちらこちらへ使わされ、
自分が誰の子なのか実感の無いまま生涯を終えることが
当たり前だったのでしょう。
そのような運命を背負った子供たちは一体何を支えに生きていたのだろう?
それを考えれば考えるほど、
両親が居ながら勝手気ままに生きられる自分自身が
只の未熟者なのだなと思えてきました…

そんな未熟者の大次郎が此度の主演を担う事になりました。
生涯初。ようやく『辿り着いた』と思いますが、しかしながら我れまだ未熟者ゆえ、
これは劇団での父・幸村座長から与えられた試練であり、
この作品に関わる全ての人に支えられた上で立って居られる
『場所』なのだと感じます。
関わる全ての人の『思い』を背負って『坂ノ上幸之城』として生きます。

本日はご来場頂きまして誠にありがとうございました。
この『思い』
お客様の心に刻みつけられるよう『大次郎』が
全身全霊をかけて舞台に臨みます。
この場所で皆様にお披露目できることもまた大きな『幸せ』です。
レッツ武士道!!

2012.6.5 武士道劇団員 大次郎