にぁん ~ かんがえねことなんとなく神様6000000000 | b s c music - B

にぁん ~ かんがえねことなんとなく神様6000000000

街の中でも地味で不思議な路地にかんがえねこはいた。なかまねこからはてつがくねこともいわれた。

ある日、かんがえねこが路地裏をあるいていると、
窓から少年が机に突っ伏して眠っているのが見えた。

机には何枚かの白い紙とペンがあった。

かんがえねこはなんとなく部屋に入ると、紙に
"神は人それぞれの心の中にある"
と書いた。なんとなくだった。


少年は目を覚ますと、紙に書かれた文章を見て
なんとなく続きを書いてみた。

"―手を差しのべる神様や、うそつきな神様。
中には市場の果物ぐらいたくさんの神様を考える人もいるかもしれない―"

いろいろ書いた所で、なんとなく紙をぐしゃぐしゃに丸め
母親が見ていないことを確認し、窓から紙を放り投げた。


それから近くを歩いているねこを見つけて言った、
「きみの神様っていったいどんなの?」
かんがえねこは首をかしげて考えた。


かんがえねこが地味で不思議な路地に帰ったころ、
散歩をしていた哲学者が丸められた紙を拾った。




神とか哲学とか、何なんでしょうね。なんとなく。


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