ポケモンLIFE
第5話黒い影
「はぁー見つかんのかなこれ。」
レッドがつぶやいた。
「まぁ、ある確率相当低いと思うよ。」
と、ブルー。
「確かに簡単な依頼だけど…直径25cmを超えるオレンの実なんて、この世に存在するのか?」
サン。
「も、もう結構奥まで来たけど・・」
グリーン。
ここは深き森の、まだ入り口から3km地点。というのも、この森はあまりに広すぎるため、地図すら作れないほどなのだ。そのため、みんなあまり近づかない。もし迷子の知らせが出たら、真っ先にここを調べる。それほど、この森は広い。今回サン達に依頼されたのは、「深い森の奥地にある、でっかいオレンの実を取ってきたください!奥地には、強くて凶暴なポケモンが沢山いて、私には怖くていけません!ギルドの皆さん、どうかお願いします!」というものだ。
「姉ちゃんも無茶な依頼を選ぶなー。」
「ん?誰?その姉ちゃんって。」
疑問に思い、サンが聞くと、
「イオのことだよ。年下は皆そう呼んでる。」
それから1時間、会話すらなくなり、歩き続けた。
入口から10kmほど歩いたところで、
「なあ。さっきからず―――っと思ってたんだけど・・」
沈黙を破ったのはブルーだった。
「「「なに?」」」
3人が疲れた顔で聞き返すと、
「さっきからオレンの木なんてひっとつもないじゃねーか!!」
そう。ここ10km地点まで、木はたくさんあったが、オレンの実がなっているものは1つもなかった。
「それ言うな。余計テンション下がる・・・「いや、気づいとったんかい!!」」
「つーかガイドブックにもオレンの実はならないって書いてあるな。」
「いや、先に言えよ!!つかガイドブックって何だよ!!んなもんあったんかい!!どっから持ってきた!」と、ブルーがレッドに聞くと、
「書店で買った。」と冷静に答えた。
「あのなー、そういうことは今後買う前に行ってくれ。一応このチームのリーダー俺だから。」
ブルーが疲れたように言う。
「と、とりあえずお昼にしない?もう頃合いだし、ごはんでも食べて、気を紛らわそうよ。」
グリーンが提案すると、「「「さんせーーい!!」」」と、皆が元気に答えた。
同時刻、深き森最奥地・・・
「くそったれ!!何だあのポケモンは!?グラハ様の命令で調査に来てみれば・・・誰か!!誰か助けてくれ!!殺される!!あいつに!!誰かー!誰・・か……」
ニューラの胸に、黒いやりのようなものが突き刺さる。
「くそ…ったれ・・・・・・すいません・・・グラハ…様…・・・」
その言葉を最後に、ニューラは息絶えた。
その遺体に、黒い影の塊のようなものが近付いてきた。
その影は、ゾロアークへと形を変えた。しかしいろは黒いままだ。
その影が、ニューラの背中に手をつけた。次の瞬間、その手はニューラの中へと沈んで行った。出てきたときには、その手にこぶしくらいの大きさはある、光る玉が握られていた。それを口元に運び、ゆっくりと飲み込む。すると、ゾロアークはニューラへと形を変え、またゾロアークに戻った。
「…フク…シュウノトキ…ハ…チ・・カイ…ソレ…マデニ…チカラ・・ヲ…タマシイヲ・・・クラ・・ウ…マダ…マダタリナイ…モット…モット・・・・クライタイ・・・・・モット…」
影は不敵に笑った。
to be continued・・・
あとがきなんですか?
いやー、最近急展開が多いですね。
まあ色々と・・このストーリーには本家無視の設定が沢山ありますが、あくまでこれはオリジナルストーリーなので、ご了承ください。今回短かったのは、理由がありまして、この「影」という存在が、次回始まるポケモンLOSTの大きな伏線になっておりまして、これより短くも長くも出来なかったんです。すいません。
次回はポケモンLIFEをお休みして、ポケモンLOSTが始ります!!
次回お楽しみに!!