「バトルスピリッツ」・・・通称バトスピ。カードとコアによって無限の戦略を生み出す大人気カードゲーム。
その人気は社会現象であるとまで言われ、子供から大人までほとんどの人がプレイするほどである。
この物語は星々に導かれた物達がバトルスピリッツによって激闘を繰り広げる物語である。
第1章 星々の導き
キーンコーンカーンコーン
教師「はい、じゃあ今日はここまで。宿題ちゃんとやってくるように。」
終学活が終わり、クラスメイトが解放感に満ち溢れた顔で教室を後にする。
そんな中、何人かの男子生徒がまだ教室に残っていた。
男子生徒A「アポロ、バトスピやろうぜ!」
アポロ「ああいいよ!この時間を待ってたんだ!」
この少年「星神アポロ」。何をやっても中途半端な高校3年生。
大人しめだが正義感のある性格で、クラスの人からは「ただただいい人」として執着している。
そんな彼を虜にさせたのがバトルスピリッツである。
アポロは3度の飯よりバトスピが大好きで、こうして毎日放課後に教室に残って友達とバトスピをするのが彼の生きがいなのだ。
そして今日も楽しいバトスピの時間が始まったのだった。
男子生徒A「でさあ、その鬼教官がうっさくてさあ。」
アポロ「あの先生怖いよねぇ。あ、アタックステップいっていい?」
男子生徒A「ああいいぜ。」
男子生徒B「おお!ここどうなるかな!?」
雑談を交えてのバトル、これが彼ら流「勝ち負けより楽しむバトル」である。
アポロ「いけっ!最後のアタック!」
男子生徒A「ライフで受けるよ。お前、強すぎw」
アポロ「そんなことないよwたまたま運がよかっただけだし。」
男子生徒B「でもあそこをマジックで切り抜けるなんて流石だぜ!」
アポロ「えへへっ。・・・あ、もうこんな時間!ごめん、俺帰んなきゃ!」
男子生徒A「おう、また明日バトスピやろうぜ!」
アポロ「望む所だ!バイバイ!」
自慢のデッキをケースにしまい、友達にひたすら手を振りならがらダッシュで教室を出る。
そして帰り道、アポロは考え事をしながら通学路を歩いていた。
アポロoff(ああ、今日も楽しかったなあ!でも、やっぱりいつも通りってなんだかつまんないよなあ。普通が一番ってのはわかってるんだけど、
それでもたまにはいつもと違うことがあってもいいとおもうのになあ。)
そう心の中で呟き、デッキのカード達を眺めながら妄想を膨らませる。
アポロoff(はあ、ずっとバトスピしてたいなあ。こいつらと一緒にずっと戦っていたい!・・・でもそんなのできっこ
ないかw)
ありもしない出来事を妄想して自分で自分を笑いながら空を見上げていた。
すると、なにやら上から黒い物体がアポロの頭上に落ちてきた。
アポロ「ん?なにこれ、バトスピカード?」
アポロがそのカード掴んだその瞬間、アポロの足元が怪しげな色の空間へと変化した!
アポロ「うわあ!?な、なんだ!?」
足元の空間は発光した後、ポッカリと穴が空いてしまい、アポロはその穴へと落ちていった。
アポロ「え、ちょ、は!?う、うあああああああああああああああああああああああ!」
アポロ「・・・いてててて。って、ここどこだ?」
穴から落ちたアポロがいたのはアポロの知らない荒野のような場所だった。
回りには数件の木の家が建っているほかなにもなく、からくさが風で転がっていた。
少しボーっとしているとなにやら大人と子供の話声が聞こえてきた。
アポロ「人の声だ。とにかくその人にいろいろ聞いてみよう。」
近づくたびに会話の内容が聞こえてくるが、その内容はあまりいいものには聞こえなかった。
子供「うう、かえせ!ぼくのデッキ!」
大人「うるさい。お前は俺に負けたのだ。敗者が勝者にカード渡すのは当然のことだろう?」
子供「そんなのしらないよ!」
大人「黙れ。悔しければこの俺に勝って取り返すのだな。まあ、先ほどの負け方ではもうやる気すら起きんだろうがな」
子供「うう」
カツアゲにも似た行為だった。
アポロはそれが許せなかった。大人が小さい子のカードを勝敗の結果でカードを取るなんて間違ってる。
そう思ったアポロは、そのまま大人の元へと駆けていった。
アポロ「ちょっと!」
大人「ん?なんだ?」
アポロ「そんな理由で子供からカードとるなんてどうかしてる!この子がどんな思いでそのデッキを組んだかわかっててやってるのか!?」
大人「ふ、何をいいだすと思えばそんな甘いことを。いっただろう、取り返してほしければバトスピで勝って取り返せとな。」
アポロ「わかった、その勝負乗ったよ。俺が勝ったらこの子のデッキ、返してよね。」
大人「威勢だけはいいな。その代り俺が勝ったらわかっているな?」
アポロ「・・・うん。」
子供「やめときなよ!あのひとすごくつよいよ!?」
アポロ「大丈夫、絶対に勝つさ。勝って君のデッキ、取り返して見せるからね。」
アポロは少し緊張しつつも、子供のデッキを取り返すために勝負すると決意した
恐怖もあったが、絶対に負けないという自信があった。
大人「それでは始めるぞ。ゲートオープン界放。」
その合言葉と共に、大人の目の前にさっき現れた空間と同じ空間が現れた。
大人は自らこの空間の中へと入っていく。
アポロ「ええ!?なにがどうなってr」
大人「早くお前もこい!」
異空間に驚くアポロの腕を大人は無理やり引きずり、空間内へと入っていった。