今回の書評は
先輩ブロガーの記事で見て
台湾で買って 読んでいるという
日本のライトミステリー

台湾で買ったなら 当然翻訳され 台灣華語で書かれている


私が読んだのは 日本語の方
『京都寺町三条のホームズ』
     望月麻衣 著
     双葉文庫

コミック版もあるらしいけれど
私は小説の方が好きなので
某古本屋で 単行本を買ったのが 昨年9月

しばらく放置してから
今年(2019年)1月頃 読了



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舞台は現代の京都
寺町三条商店街にある骨董品店『蔵』


「ホームズ」と呼ばれるのは『蔵』のオーナーの孫
京都大学大学院の学生 
イケメンの 家頭 清貴(やがしら きよたか)22歳


“家頭” だから“ホームズ”
とは言うけれど 
相手の表情や服装 話し方などから推理して
何を考えているか ズバリと当ててしまうので
みんなから「ホームズ」と呼ばれている


幼い頃から店主に連れられて 骨董品を観て歩き
鑑定の腕は確か



もう1人の主人公は
半年前に 埼玉県大宮市から京都に引っ越して来た
高校二年生の 真城 葵(ましろ あおい)17歳


埼玉に帰って確かめたい事があり
旅費を稼ごうと
祖父の遺品の掛け軸を勝手に持ち出し
『蔵』を訪れる


そんな事がきっかけで
葵はホームズさんの提案で
『蔵』でアルバイトをして
交通費を稼ぐ事になる



物語はその後 ホームズこと家頭清貴と
真城葵の2人を中心に
京都の街に起きる 様々な事件を解決していく

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ライトミステリーとの事で
人の生死に関わるような事件は起きない
安心して読める小説


『蔵』のオーナーは 各地を飛び回る“国選鑑定人”なので
ホームズさんと 作家が本業の その父(店長)とで 店番をしている


店に入ると いつもホームズさんが 美味しいコーヒーを淹れてくれる

ということで 商店街の人たちの溜まり場になっているところが 心温まるハート


事あるごとに ホームズさんは葵を連れて
出張鑑定に出かける


その鑑定の品に隠された 故人の思いまで読んでしまうホームズさん


ある時は “葵祭”の“斎王代”(京都のお祭のために選ばれる 独身女性)
に選ばれた人に届いた 怪文書の犯人まで突き止めたり…


季節はちょうど🌸桜満開の季節から始まるので
今から読むのに ちょうど良い作品


何かと葵に優しく接するホームズさんと
葵との今後も気になる


そして京言葉 “いけず”

これがどんな男子を意味するのか

関西に疎い私には 今ひとつよく解らないのが 悔しい🤨


京都の色々な地名や神社,お寺,葵祭に祇園祭

旅に出たくなるような一冊である



調べてみると 2018年7月に
既に第10巻まで出版されている😮

次 読んでみなくちゃ!