こんな時間だから何か書こう。

昨日は雨だった。
やっぱりこの季節の雨が大好き。

実習の授業が2時間連続であった。
室内に籠もって同じ班の人たちと実験を行う。

皆は私の苦悩を知っていますか。

いいよ、知らなくて良いよ。
その代わり当たり前のことはやってほしい。
そんなことすら出来ない人からの「ありがとう」の言葉なんていらないよ。

どうせまた良いように使われるのだろう。



休憩時間の10分、外に出た。
雨は殆ど止んでいた。霧が薄くかかっていた。
誰もいない空間と少しの寒さは、こんな時に本当に気持ちを落ち着かせてくれる。

10分の間、何を考えていたのだろう。
音楽を1曲聴いた。きのこ帝国の「愛のゆくえ」。
この曲は雰囲気がとても好き。泣いているような絶望しているような雰囲気から、サビでそっと誰かが手を差し伸べてくれたような優しさを感じる。さらにこのメロディにボーカルの佐藤さんの声がこれ以上無いほどにマッチしている。今、特に誰かに恋しているわけでもないのに、この曲は何故かとても響く。

そんなこんなで10分が終わった。
教室に戻ると、自分以外の班のメンバーは仲良く話していた。他の班のメンバーも。
それでいいよ。その方がきっといい。

そう言い聞かせるしか無かった。


2時間の授業が終わって帰り道。
雨が強く降ってきた。
傘を差して暗くなった夜道を一人で辿る。

寒さと雨だけが味方でいてくれる気がした。
靴が濡れても構わない。風邪を引いても構わない。
こんな時、自分勝手な苛立ちと悲しみと寂しさに浸れる。

後ろから笑い声が聞こえる。
どこの誰の声かなんて知らないのに、それを自分のことだと決めつける。
そんな声は雨に流されれば良い。
人の汚い部分なんて全部雨に流されれば良いんだ。



花が育つのが1番美しい。




愛のゆくえ/きのこ帝国