私は手術前説明でC3からC7まで5椎体の縦割除圧を検討していると言われました。


実際に手術をしたのはC3からC5の3椎体です。



担当医さんは、受傷により圧迫が酷い部位(C3からC5間)のほかに今後狭窄が進むであろうC6C7もこの際だからやっちゃった方がいいのでは。という予防的観点です。


椎弓形成術は脊髄整形外科医的には難易度の高い手術ではないそうですが、全身麻酔下になること、傷からの感染症リスクが伴うこと、術後C5麻痺、椎体の高位間違いなどを考慮すると一回で済ませておいた方がいいとの考えもあるかと思います。


私にとっての予防とは今より症状が重くなって日常生活に支障をきたすことの不安解消でした。


慶応大学では圧迫部位に限定した脊柱管拡大をしているらしいですし、現在それほど圧迫してないC6C7はもしかしたら死ぬまで持つかもしれません。


例えは突飛かも知れませんが虫歯でもない歯を削る必要はない。と思ったのです。

削って抜髄したら一気に弱くなります。

頚椎も同じように削るわけですから何らかの影響はあるはずです。

そして切開範囲が広くなれば首、肩筋肉への影響も大きくなります。


担当医さんは、こうした私の話にもしっかりと耳を傾けてくれ、手術範囲を決めましたので予定説明時間を超えてしまったかと思います。

MRI画像や背骨模型などを使って理解、納得するまで丁寧に説明していただきました。


手術そのものは不安でしたが担当医さんへの安心感は絶大なものでした。

感謝しております。