蒸留酒をグラスに注ぎ、
屋根裏に設けた大きな天窓から空を臨む。
22時過ぎ。南南東にオリオン座、おうし座を確認。
べテルギウス、リゲル、そしてアルデバラン。
微かな瞬きが美しい。
遠い1粒の輝きを階にして、
時間の海または時空の川
抽象的な言葉を肴にあてどない宇宙旅行に出る。
上を向き夜空を眺める旅がどこまで続くか、
素敵なものかどうかで、
次に杯を進めるかどうかを決める。
アラビア語で「後(未来)に続く」という意味の
アルデバランという名の星が好きだ。
昨夜のリストランテで隣席の友人が言った。
前を観ても後ろを観ても切りがない。
それでも、人は後ろよりも前を観ている方が
その先への幸福感は強くなる、と。
あのコの未来はどうだろう。
永遠のBulls Eyeに。
