はたと気づけば今日は12月1日だった。

朝、出掛けに観るTVの報道番組と、

移動中の車内でかけるFMからは、師走という言葉が

繰り返しアナウンスされていた。

それに付随してもうすぐクリスマスと年末の準備、

というアナウンス。

新聞の折込に封入されているのは

スイーツショップとスーパーのケーキの予約斡旋と

忘年会を煽る飲食店のチラシばかりだった。

車道を走るクルマもどこかいそいそしく、

赤の回転灯を廻すパトカーをそちこちの交差点や

路側帯で観かけるや、とばりの降りた17時ごろには

町中でサイレンがハウリングしている。

時間は先月に比べて1.5倍ほど進み方が速くなって

いるのではないか?

みんなそれを無意識のうちに知りながら、

暮らし急ぎ、活き急いでいるのではないだろうか。

そんなことを思いつつ、僕もショッピングモールIの

B3広告の最終校正のやり取りと入稿締切りとのハザマで

ドタバタを繰り返した。

担当者の事務所と当方の制作室を都合4往復した。

普段の校正は通常1クライアント1往復か多くて2往復。

ところが、このI様の場合は何かと校了の後、

先方の校正ミスや追記案件が必ずといっていいほど

2つ3つ出る。

せいてはいけない、あせってはいけない。

師走とて、自分の内部を巡る体内時計以外は

いつもと変わらず同じピッチ、

誰にも平等なストロークを刻んでいる。

今年の師走も、例年通りいつもと変わらぬ師走の

はずなのだから。

焦らない、単調にならない、手抜きをしない。

そして、じっくりと思考にふける時間と

タイトに駆け回る時間を見極めるメリハリ、

いわばもうひとりの自分が自分のその時を見つめる

冷静さが必要になるだろうと思う。

喫緊を勢いだけで乗り切る年頃ではなくなった。

その代わり、緩急で乗り切る状況判断ができる

年齢になった。

今年も食卓にケーキとグリルを囲んで

少年に贈り物ができるイヴを迎えたい。

予定変更の極力少ない実働がそれを叶える。

改めて心しておこう。

走り過ぎたら少し振り返り。

まどろみ加減を感じたらギアチェンジを意識する。

これだ(と思う)。


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