きもの処T様の季刊誌秋号、
KIMONO@秋扇の在庫がゼロに近くなったそうだ。
9月、10月のおよそ4回のイベントと
福知山、綾部市内の設置指定店舗4店で
残部が数冊に限られているという。
とてもうれしいことだ。
3ケ月という賞味期間付の季刊誌において
次の発刊までに1ケ月以上を残して配布が進むことは
とてもありがたいことだ。
T本会長も東京の同業界各位にも照会された所、
好評をいただかれたようで先日お会いした時も
爽やかな笑顔に自信がみなぎっていた。
さっそく冬の号の撮影準備に入らにゃいかん。
12月から立て続けに開催されるイベント、
1月の成人式での繁忙は去ることながら
来年のそれぞれに備えていち早く
イメージ戦略を仕掛けていかないと。
交差した瞳の奥が光っていた。
地域密着型で、半径30キロ圏内に3店を展開される
この老舗にとって、1,000、2,000あるいは3,000
を超える和服、着物びいきが増えることは
何にも変えがたい。
そして、利用者のさらに向こう側に存在する
潜在的嗜好者の増殖。
Y田副社長とT本会長の脳裏には、
それぞれの日常に、アメーバのように増えていく
和服を着た人の光景が浮かんでいるのだろう。
打合せの後の雑談で見せられた両者の言葉の端々に
強くにじんでいた。
晩秋の日常に映える和服の情景として、
季刊誌秋号の巻末は次のストーリーで
締められている。
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KIMONO@秋扇<第6章>
霜月━白鳥
episode November2
茶も色無地もいと恋し。
一冊の書物との出会いがその人の運命に大きな影響を及ぼすことがある。茶道に通じてから、二十年になる。十五歳の晩秋、祖父が遺した書斎で偶然見つけた文庫本にその入口があった。茶の本。岡倉覚三著。昭和四年第一刷発行、私が見つけた時は平成五年だったので絶版になっていなければ、現在では百刷を越えているだろう。茶道とは、人生という不可解なものの中に可能な何かを成就させようとするやさしい企て、だとする冒頭のくだりは、今もよく覚えている。花。器。画。衣。
すべての和は諸行への愛着へリンクする。もののあはれ、ならぬいと恋しか。