第5回心のケアシンポジウム~突然重度障がいになったらどうしますか? | この空の下で。若菜りお official

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「第5回心のケアシンポジウム~突然重度障がいになったらどうしますか?~」にて、ゲストスピーカーとして、福祉制度における新たな課題として、化学物質過敏症のお話しをさせていただく運びとなりました。参加者総勢500名、マスコミ報道各社も参加される予定です。
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この度、シンポジウム主催者の 太田守武医師から、ゲストスピーカーとしてご紹介いただきました。大きなシンポジウムにも関わらず、自身としては、こっそり参加登壇させていただこうと思っていたのですが、既に多くの皆さまが知るところとなりました😊
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病気をする前の私の仕事は、アナウンサーでした。国際会議での司会、ラジオ、モーターショーのイベントMCなどをさせていただいておりました。海外にも縁がありまして、海外でもお仕事をさせていただいておりました。しかし、化学物質過敏症を患ってからは、海外どころか、会場に行くことも、家から出て人にお会いすることも困難になりました。
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2009年、化学物質過敏症は、標準病名マスターに登録され、保険医療の対象になりました。身体の重度障害としても認められるようになり、重症者には、障害年金の道が開かれるようになりました。一方で、このような重度の障害状態にも関わらず、在宅介護や訪問医療などの支援制度等もありません。社会との接点がもてず、病院にかかれない、教育を受けられない、役所を始め公的機関にも出向けないなど、非常に困難な生活の中にいます。
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化学物質過敏症を発症してから約10年にもなる中、私は人前に顔を出してきませんでした。そのひとつの理由は、会場に行けないということもありますが、「見えない障害」でもある化学物質過敏症がどのように社会に受け留められるだろうかという不安もありました。しかしながら、この10年で、私自身の病気に対する心も育ち、また、社会も多様性を受け入れようと大きく育ってきているように感じています。何より、自身もALSを患う中で医師として生き、その中で、築いていこうとされている太田守武先生の描く未来に感銘を受けました。このような場をいただきましたことに、主催者の太田先生、そして関係者の皆さまに感謝申し上げます。当日、皆さまにお会いできること、太田先生と皆さまとの対談、心待ちにしております。
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「第5回心のケアシンポジウム~突然重度障がいになったらどうしますか?~」
日時:2021年12月19日(日) 13:00~(入室開始12:30~)
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