<カットした 紙を重ねて 想い込め>
立体アート、シャドーボックスを作っています♪
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毎号フランス国立図書館にも収蔵されているというアート誌<République des Arts>最新号に、私の作品を掲載していただきました。
9/25よりパリで配本が始まり、パリ装飾美術館のミュージアムショップやマドレーヌ通りのキオスク、オペラ通りモノプリ前やPalais Royalキオスクにも。パリのキオスクは新聞や雑誌を販売するだけの場所ではなくアート誌も数多く置かれた人気のスペースだそう。
そんな街ゆく人々がふと手に取ったアート誌の中、ページをめくると私のシャドーボックス作品があり、見ていただけるとは、想像、妄想?しただけでも心震えます❤️
また、光栄なことに、芸術振興団体ARTEC協会のフランソワーズ・イカール会長に作品を評論していただきました。私が作品を通して表現したいことを細部まで繊細に汲みとって言語化してくださり、感激いたします。
今回、iPadで自分で描いたイラストを立体化してシャドーボックス作品に作り上げたものだけで作品写真を掲載していただいたことに、改めて感謝いたします。自信のないイラストでそれでもオリジナルなものを作ってみたいとコツコツ製作してきた私ですが、思いがけないアート誌掲載という機会を頂戴し、これからの製作への力をいただいたようにも感じます。
ありがとうございました♪
芸術振興団体ARTEC協会のフランソワーズ・イカール会長による評論(日本語訳)
Yoko Yamaguchi
時と想いの積層
Yoko Yamaguchiの作品は、切り絵とシャドーボックスという表現を大きく刷新しています。一般的なシャドーボックスは、印刷されたイラストやカード、既存の画像を切り抜き、重ね合わせることで立体感を生み出します。しかし、Yoko Yamaguchiは、はるかに高度で独創的な道を選びました。すべての作品は、自身が一から描いたオリジナルデザインをもとに制作されています。最初のデッサンからデジタルによるデザイン、色彩の研究、印刷、切り抜き、そして組み立てに至るまで、そのすべてを自身の手で行っています。つまり、作品は既存の画像を立体化したものではなく、自ら創造した世界を、時間をかけて三次元空間へと昇華させたものなのです。
この姿勢によって、彼女の作品は単なるペーパークラフトの域を超えています。描線、色彩、立体、そして光が互いに響き合い、豊かな詩情を湛えた独自の造形世界を生み出しています。
《紅葉鳳凰図》は、その代表的な作品です。燃えるような紅葉を背景に、純白の鳳凰が軽やかに羽ばたく姿が印象的です。一枚一枚の羽は驚くほど精密に切り抜かれ、幾重にも重ねられた紙によって繊細な立体感が生まれています。紅葉は最大八層にも重ねられ、光と影が織り成す奥行きによって、画面全体に生命感が宿っています。
しかし、この卓越した技術は、作家自身の深い物語を語るために用いられています。この作品は、96歳で亡くなった母親への想いから生まれました。画面中央に咲く金色の花は生命の源を象徴し、そこから流れ出る川は母の人生そのものを表しています。一匹の鯉は母の化身となり、その歩みを振り返りながら、今なお静かに見守り続けています。川に添えられたビーズはその光を際立たせ、再生と希望の象徴である鳳凰は、深い喪失を乗り越えてなお生き続ける力を示しています。燃えるような紅葉もまた、悲しみだけではなく、新たな創作へ向かう生命力を象徴しています。画面手前の球体には、すでに旅立った愛犬が天使の姿で描かれ、大切な存在たちが今もなお、この心の風景の中で生き続けていることを静かに語っています。
こうした自伝的な物語と象徴性は、《桜紅葉鳳凰図》にも受け継がれています。画面には二羽の鳳凰が向かい合い、一方は桜が咲く青空の前に、もう一方は紅葉の赤に包まれています。この対比は、雄の鳳凰が春の花々に囲まれながら伴侶へ愛を捧げる姿を思わせます。やや見上げる角度から撮影された写真によって、何層にも重ねられた紙の厚みがよく伝わり、この作品に費やされた膨大な時間と忍耐を実感することができます。
《Love四季の花々》では、より親密な世界が描かれています。移りゆく四季は流れゆく時間の象徴となり、一方で花々や装飾モチーフは変わらぬ愛情や絆を語っています。小さな作品でありながら、その精密さと細部へのこだわりは大作と変わることはありません。
《桜花爛漫鳳凰図》では、装飾性はさらに豊かになります。桜の花々が画面からあふれ出すように咲き誇り、蝶、人形、そして無数の小さなモチーフが精巧に重ねられています。作品全体は春という生命の季節を讃え、あらゆる要素が上昇するリズムを生み出し、自然そのものが目の前で芽吹いていくような印象を与えます。
Yoko Yamaguchi作品の最大の特徴は、素材そのものの存在を忘れさせる点にあります。紙は単なる支持体ではなく、光となり、植物となり、羽となり、風となります。立体表現も決して技巧を誇示するためではなく、描かれた世界を自然に奥へと広げ、鑑賞者をその中へ導いていきます。
このようにYoko Yamaguchiの作品は、現代切り絵芸術の中でも極めて独創的な位置を占めています。卓越した技術と真の創造性を兼ね備え、多くのシャドーボックス作品が既存の画像を立体化するのに対し、彼女は世界そのものを一から創造しています。それぞれの作品は、何百もの切り抜かれたパーツを丹念に重ねることで、物語、象徴、詩情が息づく独立した空間として完成しています。この徹底した創作姿勢こそが、彼女の作品を単なる技巧の披露ではなく、記憶、愛、そして希望を繊細に語る、極めて個人的で感動的な芸術へと高めているのです。
評論 フランソワーズ・イカール
2021年、芸術文化勲章を受勲。芸術振興協会ARTEC会長、ヨーロッパと世界の女性アーティスト市民の会アルトゥエルスグループ会長、ラバーゼ事務局長、フランス芸術記者組合会員、職業芸術家組合会員、芸術・科学・文学会員。SMLH(レジオン・ドヌール勲章会員協会)準会員、ヨーロッパ芸術科学文学アカデミー(AESAL)永久幹事。トゥール大学を卒業後、ルーヴル美術館の肖像画家であった父のもとでデッサンとパステルを学ぶ。教師としてのキャリアをスタートさせ、BTS(上級技術者免状)のコミュニケーションと心理社会学、創造性を専門に指導。ラジオ番組の司会、テレビ出演など多くのメディアでも活躍している。








