昨年9月のこと、ちぃさんと丸の内のフレンチ、『ブルディガラ丸の内 ザ・レストラン』で開催された、”イル・ボッロ スペシャル・ディナー会”に参加した素敵な夜の続き。
イル・ボッロはフェラガモが運営する高級リゾート兼ワイナリー。
今夜はその当主、サルヴァトーレ・フェラガモ氏を迎えてのディナー会。
二種類目のワインは、イル・ボッロ、ラメッレ、シャルドネ、2022年。
イル・ボッロで唯一の白ワイン。
サルヴァトーレによると、イル・ボッロのぶどう畑は山から谷に広がり、それぞれのテロワールに最適なぶどうが栽培されているとのこと。
湖が隆起してできた土壌なので土中に貝殻が多く含まれ、ミネラルが豊富なのだそうだ。
そこで、エチケットの絵も貝殻。
セパージュは、シャルドネ100%。
シャルドネの畑は標高500mの冷涼な場所にある。
ぶどう栽培はビオディナミで、バックラベルにはEUのオーガニック認証マークのユーロリーフが付いている。
ワイングラスには、ワインの名前が書かれたタグ。
フェラガモ・ファミリーが運営する高級リゾート兼ワイナリーのイル・ボッロ村の最高責任者、サルヴァトーレ・フェラガモ氏によるご挨拶。
続いて、根井隆行シェフによる料理の説明。
今夜はイタリアのワインとのペアリング・ディナー。
ここはフレンチだがイタリアンも取り入れ、それぞれのワインの特性に合う料理の組み立てに努力されたとのこと。
サルヴァトーレ・フェラガモ氏の発声で乾杯。
私たちのテーブルはお二人の真ん前なので、私もお二人と目を合わせて乾杯。
そしてちぃさんとも乾杯。
グレープフルーツ、レモン、青リンゴの爽やかな香り。
温度が上がってくると、洋梨や蜜リンゴの香りも現れる。
フレッシュな果実味、豊かなミネラル、強いボディを持つ、上質のシャルドネ。
フレッシュ感を残すため、熟成はステンレスタンク。
サルヴァトーレによると、シャブリのようなシャルドネを目指したとのこと。
ラメッレに合わせるアミューズは、毛蟹、豊水梨。
最中の中には、毛蟹、豊水、セロリ、紫蘇、レモン。
続いて、イル・ボッロの紹介。
フェラガモ・ファミリーは、ほとんど廃村となっていた中世の村、イル・ボッロ村を丸ごと購入し、多額の資金と情熱を投入し、高級リゾート兼ワイナリーに再生させた。
サルヴァトーレは三代目の最高責任者。
彼の代になってワイン造りは一層発展している。
ワインへの愛情が湧き出る素晴らしい話しに魅了される。
続くワインは、イル・ボッロ、ボッロ・ローザ、2022年。
このワインを飲むのは初めて。
サルヴァトーレの説明に耳を傾ける。
ぶどうはサンジョヴェーゼ100%。
早摘みした果実を6時間のスキンコンタクトで色付け。
熟成はステンレスタンクでシュール・リーで2ヶ月間。
ボッロ・ローザにもユーロリーフ。
名前が書かれたタグに、ワインを通して当たる光が美しい。
輝きのある琥珀色に近いピンクの色調。
ラズベリーやストロベリーのフレッシュな香り。
果実味を綺麗な酸が包み込み、心地よい余韻を持つ辛口のロゼ。
合わせるアントレは、鰹、ベトラブ、熟成黒にんにく。
フランス語のベトラブはビーツのこと。
料理の彩とロゼワインがシンクロして美しい。
宮城県産の鰹をマリネし、さらに燻製をかけている。
合わせる野菜は、茗荷、ビーツ、その上にパルミジャーノ・レッジャーノ、胡麻のエスプーマ。
鰹の厚みが素晴らしい。
ソースは、白が白ネギのソース、赤がビーツのソース。
パンが届く。
本店はブーランジュリーだけあり、ブリオッシュタイプのパンが美味い。
ちぃさんと過ごす、丸の内の素敵な夜は続きます。