土曜の昼の部、日生劇場での RAGTIMEを観に行った。

席はO-4。一階後方の左端から二番目。後ろの方だなと思ったけれど、思ったよりはちゃんと観えた。

一番のお目当ては、井上芳雄君ニヤリ

今回は、石丸幹二さんとダブル主演のようなので、出番は半分くらいで少し物足りないショボーン

ストーリーは、20世紀初頭のアメリカが舞台で、黒人差別、ヨーロッパからの移民、そして白人家族それぞれの物語で始まり、だんだんそれぞれが重なり合ってくる。

最初は、3つの物語が進行するので、ちょっと複雑で分かりにくい。それぞれの人種は衣装で分けているので、肌の色を黒くしたメークなどはしていないのは新しい演出ということのようだ。

テーマとしては大事なテーマだと思う。でも、ストーリーの面白さは今ひとつだと思う。特に前半は、人間関係を理解するのに頭が持っていかれてしまう。色っぽいイヴリンや、脱出王の存在も必要な役だったのか?。オリジナルではもう少し意味のある流れがあったのかもしれないけれど。後半は3つのストーリーが融合されて、クライマックスに向かうのでだんだん引き込まれる。ファーザー役のキャラクター設定が途中で急に変わった感じで最後は、え?こんな人だった?とちょっとした違和感があった。

 

それぞれの役者さんの歌唱力はすばらしかった。主演のお二人と安蘭けいさん以外はほとんど知らない役者さん達だったが、芳雄君、石丸さん、安蘭さんはもちろん、サラ役の遥海さん、ヤンガーブラザーの東啓介さん、脇役でサラの亡骸の横で赤ちゃんを抱いて歌った女優さんもすごかった。イヴリン役の綺咲愛里さんも、エマ役の土井ケイトさんも良かった。

正義感の強い役は芳雄君にぴったりだった照れ

 

この日は特典で最後、芳雄君、石丸さん、安蘭さんのトークが入った。演じる皆さんもこのテーマが日本でどう受け入れられるか、やや不安があったようだけど、十分受け入れられていると感じたとお話されていた。歴史としては理解できるけれど、肌感覚ではどうなのかな真顔。コミュニケーションの難しさを現代のSNSと関連付けて話していたけれど、そこはちょっと違和感を感じた。