国葬について、
人それぞれに思うことがあるのだから、
賛否があるのは仕方がない。
国葬実施の賛否について、
反対の人は、反対の意志をわざわざ示すのだから、
大きく取り上げられるけど、
賛成の人は、賛成の意志をわざわざ示す必要がないから、
反対の人ほど大きく取り上げられることはない。
だから、反対意見ばかりが目立ってしまうのは、
当たり前のことだというコメントをネット上で見かけた。
なるほど、それも一理ある。
私は、国葬には反対ではない。
ただ、こんなにも国葬に反発する人がいるならば、
岸田総理には、そこは臨機応変に、
国費だけでなく、
安倍さんは自民党の総裁でもあったのだから、
自民党費も使った形に変更して、
葬儀を実施しても良かったのでないかと思う。
国葬賛成の人たちは、
絶対に!なにがなんでも国葬じゃないとダメ!と、
いうわけでもないと思うから。
ただ、国葬の定義というものが曖昧ゆえ、
国葬を決定した理由は、曖昧な定義のもとでは、
腑に落ちる説明というのは、なかなか難しいと思うし、
これまでの岸田総理の説明について、
野党が猛反発している様子を見ると、
仮に、国葬決定する前に国会で取り上げたとしても、
野党の面々は、納得も賛成も、決してせず、
その後も、ネチネチと批判を繰り返してたにちがいない。
でも、国費を使わないという選択は、普通に考えてもありえない。
海外から多くの要人が弔問に訪れる以上は、
国として迎える必要があり、警備費用などでの国費の使用は必須。
今回の国葬を終えて新たに思ったことは、
全額国費の実施でなくても、
特別会計枠として、
一般からの弔慰金(寄付)も合わせて使用しての実施でも、
アリではないかということ。
というのは、
9月27日の産経新聞朝刊に掲載された、
安倍氏を追悼し弔意を示すために産経新聞が実施した、
クラウドファンディングによる特別紙面。
特別紙面は全4面。
うち、1面には安倍氏の写真。
残る3面には、
賛同した人たちの名前が小さな文字でビッシリ掲載されている。
クラウドファンディングは、
5000円コースのみ、
賛同した人の名前を紙面に掲載することがリターン。
目標金額は500万。つまり1000人分。
収益の一部は、
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会に寄付されるとのこと。
でも、賛同者が多く、最終的に8000人分まで受け付けて、
最終的に集まった金額は4000万。
これだけのお金が集まったのであれば、
葬儀費用への寄付として、
一般からの弔慰金を受付けたら、
野党もビックリなぐらい、たくさん集まったんじゃないの?
弔慰金受付の選択肢も、あっても良かったのにな。
そして、献花に訪れた人も多かった。
朝9時半から始まった一般献花に訪れた人は、
2万5000人超え。
これだけでなく、
献花の別手段として、若者たちが立ち上げたというサイト、
「安倍元総理デジタル献花プロジェクト」では、
会場に献花に行けなくても、
このサイトで安倍氏に弔意や感謝の気持ちを示すことができ、
こちらの献花は、50万件超えとな。
これまでに首相経験のある人が亡くなっても、
これだけの人が弔意を表すことは、まず、ないような・・・。
国葬反対を唱え、
弔意なんてとんでもない!と言わんばかりに憤る人もいるけど、
弔意を示したい人もたくさんいるのよ。
報道では、批判的な意見ばかりが取り上げられているけど。
よって、
全額国費の「国葬」にこだわらず、
まずは、
国費と、党費と、国民からの弔慰金(寄付)とで実施する葬儀を、
実施しても良かったのでないかと、
葬儀が終わってみて、改めて思った。
全額国費で実施するというのは、
それが皆様の税金ならば、反対があっても仕方がない。
眞子さまと小室さんの結婚騒動でも、
結婚にかかる資金に関しては、世論の反発が凄かったし。
なので、
岸田総理には、もうちょっと慎重に検討して欲しかった。
ただ、反対意見は仕方ないにしても、
葬儀当日に、会場近くで、
声高に国葬反対を訴えるデモを報道で見て、
さすがに、あれは見苦しいし、みっともなかった。
民主主義の崩壊だ!と叫ぶ人もいたけど、
そんなデモを権力でやめさせることなく、
言いたいままに、やりたいままにやらせてくれたことこそが、
日本は民主主義国家だと証明されてるようなもんなんだけどね。
これがロシアや中国だったら、
デモなんか、権力に抑圧されて逮捕者続出してるよね。
野党議員たちの、国葬前からの振る舞いは、
目に余る、人格を疑うものが多く、
そんな野党を、支持することはないな、投票することもないなと、
強く思った。
野党の多くは、安倍氏の外交を強く批判し、
対話で解決するべしと言っている人が多いけど、
それは、平和ボケもいいとこ。
対話が通じず、武力衝突も辞さない態度を示す国があるから、
日本も、そうせざるを得ない状況になっているというのに。
世界は、平和とは逆の方向に進んでいる。
核開発や、ミサイル開発を進める国、
空母、潜水艦などを新たに備えて、
世界の覇権を握ろうとする国もある。
衝突に備えて、軍事力を強化する国も増えている。
多国間の争いに対して中立を保っていた、
フィンランドやスウェーデンまで、
ロシアの蛮行を目の当たりにして、NATOに加入申請した。
日本という小さな島国は、
いつ、世界の争いに巻き込まれてもおかしくない。
軍を持ってない日本は、
攻められたりしないから大丈夫という保証はない。
軍を持ってないからこそ、
軍を持ち、かつ、常識から逸脱した国にナメられ、
尖閣諸島や北方領土を、
完全に奪われてしまう可能性だってある。
すでに、ほぼ奪われてる状態ではあるけど。
北方領土を自国の領土だと不法占拠しているロシアには、
返還する様子はまったく見られない。
それどころか、北海道はロシアのモンだと、
とんでもないことを言うロシア人がいる。
日本の領土である尖閣諸島も、中国が領有権を主張して、
その周りを中国船がウロウロし、
近づくな!と日本を威嚇している状況。
北朝鮮は、ことあるごとにミサイルを飛ばしている。
そんな国々と、対話で解決するはずがない。
対話で解決するとしたら、
それはきっと、相手に屈して日本の領土を手放す時。
他国が、軍事力を強化して日本の領土を脅かす以上、
安倍さんが、自国防衛戦略を打ち出したのは、
まったくもって理解できる。
平和ボケしている共産党の代表は、
安倍氏に対して、敬意を示せるか、示せないと、公に言い切った。
どう思おうが、それは個人の自由であるけれど、
生きている人間に対して、それを言うのなら、まだいい。
相手にも反論する機会があるから。
しかし、亡くなった故人に、しかも殺害された人に対して、
そんなことを言うのは、故人への冒涜にほかならない。
非常識も甚だしい。
野党はいつも文句ばかりで、
文句ばかり言ってる人達に、政権運営ができるとは思えず、
やっぱり、政党の中では、
自民党が一番マシという考えに落ち着く。
そう思ってる人は、私の周りにも多い。
今回の国葬は、次回の選挙にどんな影響を及ぼすか、
国民がどう判断するか、
今から気になっている。
安倍氏を銃殺した山上氏の育ってきた環境には同情する。
でも、
ろくでもない親を持ち、苦しい子供時代を過ごしながら、
自分はあんな大人には絶対にならない!と、
犯罪の道に進むこともなく、
まっとうに生きている人が、私の周りには居る。
山上氏だけが不幸なわけではない。
山上氏のやったことは、決して許されることではない。